紙の保険証は2024年8月から使えない?治療中でも安心して受診するための最新情報

国民健康保険

2024年8月以降、健康保険証に関する大きな制度変更が始まりました。通院中や治療中の方にとって、突然「紙の保険証が無効になる」と聞けば戸惑ってしまうのも当然です。本記事では、保険証の新制度のポイントと、現在治療中の方がどのように対応すればよいかをわかりやすく解説します。

紙の保険証の原則廃止とマイナ保険証への移行

政府は2024年12月をもって「現行の紙の健康保険証の原則廃止」を進めていますが、実際には2024年8月1日時点で紙の保険証が一律に無効になるわけではありません

多くの人が心配しているように、「紙の保険証を提示したら受診できない」という状況には基本的にはなりません。政府は経過措置として、最長1年間(2025年秋頃まで)は紙の保険証の利用も可能としています。

マイナンバーカードによる「マイナ保険証」の概要

政府が推進するのは「マイナンバーカードを健康保険証として利用する」いわゆるマイナ保険証です。顔認証付きカードリーダーや暗証番号による本人確認で医療機関での利用が可能となります。

既に多くの病院や薬局で対応が始まっていますが、マイナ保険証の利用には事前にマイナポータルやコンビニの端末などで保険証利用登録をしておく必要があります。

治療中の方が今すぐすべき対応

現在歯科や病院で通院中の方は、まずは次回の診療前に保険証の提示方法についてその医療機関に直接確認しましょう。ほとんどの医療機関では、2024年内は紙の保険証にも対応しているはずです。

一方、マイナ保険証対応に向けて以下のような対応もおすすめします。

  • マイナンバーカードの発行(未取得の場合)
  • マイナポータルで「健康保険証利用登録」
  • 顔認証付きカードリーダーの有無を病院に確認

紙の保険証がなくても受診できるケース

万が一、紙の保険証を紛失してしまった、あるいは有効期限が切れていたとしても、以下のような方法で受診できます。

  • 資格確認書の発行申請(保険者に依頼)
  • 一時的に全額自己負担し後日返金(保険者に請求)
  • マイナ保険証の活用(対応医療機関であれば)

このように、健康保険証を失効しても治療が全く受けられないわけではなく、対応手段はいくつかあります。

医療機関側の対応方針も多様

医療機関によっては、紙の保険証とマイナ保険証を併用している場合や、マイナ保険証しか受け付けないといったポリシーを取るところも一部出始めています。したがって、かかりつけの歯科・病院がどのような対応をしているかを事前に確認することが最も確実です。

特に歯科医院などは小規模で運営していることが多く、情報の更新が追いついていないケースもあるため、受付に電話で尋ねておくのが安心です。

まとめ:紙の保険証でも当面は通院可能だが、早めの準備が安心

2024年8月から保険証の制度が変わるとはいえ、紙の保険証が即無効になるわけではありません。当面は従来の紙の保険証でも受診が可能です。しかし、制度は確実に移行が進んでいるため、マイナ保険証の準備を進めておくと今後も安心して通院できます。

迷ったときは医療機関に確認し、不安があればマイナポータルの情報や保険者(健康保険組合など)に問い合わせるのも有効です。

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