時給制での傷病手当金の金額と支給タイミング:35日分でいくら?申請から振込までの流れも解説

社会保険

ケガや病気で働けないとき、経済的な支えとなるのが傷病手当金です。とくにパートやアルバイトなどで時給制で働いている方にとって「どれくらいもらえるのか」「いつ振り込まれるのか」は気になるポイントです。今回は、時給1,250円で35日間の傷病手当を受ける場合の受給額の目安や、申請から受給までの具体的な流れを詳しく解説します。

傷病手当金の基本的な仕組み

傷病手当金は、健康保険に加入している方が、病気やケガで働けなくなったときに支給される制度です。支給対象は、連続して3日以上仕事を休んだあと4日目以降の「労務不能日」について、最大で1年6ヶ月間支給されます。

支給金額は「1日あたりの標準報酬日額の2/3」が基本です。日給や時給で働いている方も、過去12ヶ月の給与平均などから算定されます。

時給制での支給額の目安(時給1,250円・35日分)

仮に週5日・1日8時間勤務の場合、月収はおおよそ20万円(1,250円×8h×20日)となります。これを基にすると、以下のように支給額が算出できます。

項目 金額の目安
月収 200,000円
日額(平均) 約6,667円
傷病手当金(日額) 約4,444円(6,667円×2/3)
支給額(35日分) 約155,540円

※これは概算であり、加入している健康保険組合や前年の収入状況によって変動します。

申請に必要な書類と提出方法

申請には以下の書類が必要になります。

  • 傷病手当金支給申請書(本人記入+会社+医師の記入)
  • 勤務先の証明書(休業の事実確認)
  • 医師の意見書(労務不能の状態を証明)

申請書は健康保険組合または全国健康保険協会(協会けんぽ)などの公式サイトからダウンロード可能です。

書類はすべて記入・押印後、会社を通して保険者に提出します。

傷病手当金が振り込まれるまでの期間

支給までの目安は「書類を提出してから約2~4週間程度」です。ただし、書類に不備があると更に時間がかかることもあります。

特に初回の申請は審査に時間がかかる傾向があるため、余裕を持って申請し、できる限り医師の記入も早めに済ませておきましょう。

注意点とよくある誤解

「初日から支給される」と誤解されがちですが、支給されるのは4日目以降の休業日からです。また、有給休暇を取得した日は対象外となるため、有給と傷病手当金を併用する際は順番を考慮しましょう。

また、健康保険料を滞納している場合や、扶養になっている人は対象外になるケースもあるため、事前に保険者へ確認が必要です。

まとめ

時給1,250円の方が35日間傷病手当金を受け取る場合、約15万円程度の支給が見込まれます。支給には書類の準備や会社・医師の協力も必要なので、早めの行動がカギになります。

生活への影響を最小限に抑えるためにも、申請の流れと注意点を理解して、スムーズな受給を目指しましょう。

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