街の買取店で金・銀を売ると安くなる?相場との差が出る理由と損をしないための注意点

家計、貯金

金や銀の価格が高騰している今、不要な貴金属を売却する人が増えています。しかし「田中貴金属の相場では銀1g=190円なのに、街の買取店では110円と言われた」というように、実際の買取額と相場に大きな差が出るケースも少なくありません。なぜこのような価格差が生じるのか、その理由と対処法を詳しく解説します。

田中貴金属の相場と街の買取店の価格の違い

田中貴金属や三菱マテリアルが発表する「相場価格」は、いわゆる「地金(インゴット)」として再販可能な純度の高い金属に対する買取価格です。これに対して、街の買取店では「手数料・利益・精錬コスト」を差し引いた価格で買取されるため、どうしても差額が出てしまいます。

特に銀は金やプラチナと違って単価が低いため、1gあたりの差額が相対的に大きく見えてしまうのが実情です。金なら同じ比率でもあまり気にならない差が、銀では「え、半額近いの?」と感じることもあります。

街の買取店の仕組み:なぜ安くなるのか?

街の骨董品店やリサイクルショップのような買取業者は、次のような理由で田中貴金属の相場より安い金額を提示します。

  • 地金として再販売するには精錬コストがかかる
  • 中間業者への転売を想定しているため、利幅を確保
  • 商品の純度や本物かどうかの鑑定リスク
  • 小口取引のためスプレッド(価格差)が大きい

結果として、相場の70〜60%程度の買取価格が提示されることが多く、銀の場合は特に1gあたり100円前後まで落ち込むケースも珍しくありません。

金やプラチナでも同様に差額は出る?

金やプラチナでも買取価格に差は出ますが、銀ほど極端ではない傾向にあります。たとえば、金の場合は相場価格の90〜97%程度で買い取る優良店も存在します。

とはいえ、ノンブランドのジュエリーや、キズ・刻印がある製品は減額対象となるため、最終的な買取価格には注意が必要です。金でも1gあたり数百円の差がつくことは珍しくありません。

相場に近い価格で売るためのポイント

できるだけ高く売るためには、以下のような工夫が有効です。

  • 地金型のインゴットや純度の明確な製品で売る
  • 複数の買取店で査定を比較(3店舗以上がおすすめ)
  • 田中貴金属・徳力本店などの「公式店」で売却
  • 金属相場が上がっている時期を見計らって売る

また、郵送買取やLINE査定を活用することで、手軽に相見積もりが取れます。手間はかかりますが、数万円単位の差がつくこともあるため一考の価値ありです。

銀の売却時に特に気をつけたいこと

銀を売る場合、以下のような点に注意してください。

  • 状態が悪い(酸化・変色)の場合は減額対象
  • アクセサリー類は「SV925」などの刻印が必要
  • メーカー保証書や証明書があると買取価格UP

なお、地金型の銀(インゴット・バーなど)は、田中貴金属の公式地金買取窓口に持ち込むことで相場に近い価格での売却が期待できます。

まとめ:街の買取価格は安くて当然。相場とのギャップは「仕組み」で理解しよう

金・銀・プラチナの買取価格は、店ごとの査定方針や流通構造によって大きく差がつきます。街の買取店の価格が相場より安いのは、再販コスト・リスク・利益確保のためであり、不当な設定というわけではありません

とはいえ、少しの工夫でより高く売ることは十分可能です。相見積もりや公式店の活用、地金の状態管理などを通じて、後悔のない買取を目指しましょう。

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