自動車を購入する際に多くの人が気になるのが「ローン審査に通るかどうか」。特に、年収と同額程度のローンを組もうとすると不安になるものです。本記事では、自動車ローン審査の仕組みや判断基準を具体的な数値や実例を交えてわかりやすく解説します。
自動車ローン審査の基本:年収とのバランスがカギ
自動車ローン審査では、年収に対する年間返済額の割合(返済負担率)が重要なポイントになります。一般的には、返済負担率が年収の25%〜35%以内であれば「審査通過の可能性が高い」とされています。
たとえば、年収450万円の人が年間返済額を100万円に抑えれば、返済負担率は約22%となり、審査的には良好な範囲に収まります。
ローン額だけでなく「月々の返済額」に注目
審査でチェックされるのは、ローンの総額ではなく月々の返済額です。410万円のローンを5年(60回)で組むと、金利2.9%の場合で月々の返済額はおよそ7.4万円程度になります。
この金額が他の支出と合わせて生活を圧迫しないか、収入から見て無理がないかを金融機関が判断します。
すでに他のローンやクレジットカードの返済がある場合は、それらも合算して審査されるため注意が必要です。
過去の信用履歴と勤続年数は大きな強み
今回のケースでは、過去に自動車ローン・バイクローン・クレジットカードの返済を滞りなく行ってきた実績があります。これは信用情報(CIC・JICC)に良好な履歴として記録されており、審査上の大きなプラス要因になります。
また、勤続年数が11年と長いことも、安定した収入源があると判断されやすく、信頼性のある申込者として評価されるでしょう。
年収アップは有利だが反映時期に注意
6月から年収が330万円→450万円に上がった場合でも、審査で重要なのは「証明できるかどうか」です。たとえば、給与明細や源泉徴収票などで昇給後の年収を裏付けられれば、新しい年収として審査される可能性があります。
逆に、証明できない段階での申込では「前年の年収」が基準になる場合もあるため、タイミングを見て申込するのがポイントです。
頭金の有無で審査通過率は大きく変わる
頭金があることで、ローン残額が減るため審査通過の可能性は高まります。今回のケースでは、450万円の車両に対して頭金40万円を用意しているため、ローン残額は410万円。金額としては大きいですが、良好な信用履歴・長期勤続・昇給後の年収が証明できれば、審査通過の可能性は十分にあると言えるでしょう。
審査に影響するその他のポイント
以下のような点も、審査結果に影響を与える場合があります。
- 居住形態(持ち家か賃貸か)
- 扶養家族の人数
- 既存の借入残高・件数
- ローンの種類(銀行ローン・ディーラーローンなど)
特にディーラーローンは審査が柔軟なことが多く、審査通過のハードルが銀行ローンより低い傾向があります。
まとめ:信用履歴と返済計画が鍵を握る
年収と同程度の自動車ローンでも、信用履歴が良好で安定した職歴がある場合は十分に審査通過が見込めます。今回のように、過去の返済実績がある方や、勤続年数が長く、昇給によって返済能力が高まっている方は、年収450万円に対して410万円のローンでも現実的な申込ラインにあるといえます。
不安がある場合は、事前審査や仮審査を利用して自分の信用度をチェックしながら、最適な返済計画を立てていきましょう。
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