大企業サラリーマンの年金額はいくら?国民年金と厚生年金のリアルな受取額を試算

年金

定年退職後の生活資金として大きな柱となる公的年金。その仕組みや金額感が分かりにくいと感じる方も多いのではないでしょうか。特に、大企業に長年勤務した会社員が老後にどのくらいの年金を受け取れるのか、実例を交えてご紹介します。

年金制度の基本構造|1階・2階建てとは

日本の年金制度は「2階建て構造」と呼ばれています。1階部分がすべての国民に共通する「国民年金(基礎年金)」で、2階部分が会社員や公務員などに適用される「厚生年金」です。

大企業勤務の正社員はこの両方に加入しているため、年金受取額も比較的高くなる傾向があります。

国民年金(基礎年金)はどのくらい?

2025年度の支給見込み額では、20歳から60歳まで40年間フルで納付した場合、月額約66,000円、年間で約792,000円が支給されます。

ただし、学生時代や無職期間の未納・免除があると減額されるため、満額もらうには40年の納付実績が必要です。

厚生年金の平均受給額と大企業勤めの実例

厚生年金の受給額は、給与水準と加入期間によって大きく異なります。2023年度の厚生年金の平均受給額は月額約149,000円(男性)でした。

しかし、大企業で年収600万円〜800万円、40年間勤務した場合、厚生年金だけで月額約170,000円〜200,000円ほどとなるケースもあります。これに基礎年金を加えると、総額は月額23〜26万円前後となることが多いです。

具体例|年収750万円・40年勤務の場合

例:Aさん(男性・60歳退職)
・大手メーカー勤務
・年収750万円程度で安定推移
・厚生年金加入40年

この場合の年金額試算(概算)
・国民年金:約792,000円(年間)
・厚生年金:約2,400,000円(年間)
合計:約3,192,000円/年(=約266,000円/月)

配偶者との年金差と世帯単位での受給

共働き世帯や専業主婦(第3号被保険者)のいる世帯では、それぞれ年金額の違いが出ます。専業主婦であっても40年間「第3号」であれば、基礎年金(約66,000円/月)を受給できます。

夫婦2人合わせた年金額が月30万円を超える世帯もあり、家計設計に大きな安心材料となります。

年金受給額を確認するには?

自身の年金見込み額は、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認が可能です。年収や加入期間を反映したシミュレーションも提供されています。

ねんきんネット公式サイトはこちら

まとめ:老後の生活設計に年金試算を活かそう

✅国民年金は満額で月約66,000円、厚生年金は収入と加入年数次第

✅大企業勤務・40年加入の例では月額23〜26万円が現実的

✅配偶者との年金の合計や世帯単位での収支も重要

✅ねんきんネットで自分の将来の受給額をチェックし、安心できる老後を設計しましょう

コメント

タイトルとURLをコピーしました