持病がある方の医療保険の選び方と月額保険料の妥当性を見極めるポイント

生命保険

持病を抱える方にとって、医療保険は「入っておくべきか否か」を悩みやすいテーマです。特に月々の保険料が高額になるケースも多く、金額の妥当性や必要性の判断に迷う方も少なくありません。本記事では、持病がある方が医療保険を選ぶ際の考え方や、月1万円の保険料が高いかどうかを判断するための具体的な基準について解説します。

持病がある場合、医療保険の加入ハードルと選択肢

一般的に持病があると、保険の審査が厳しくなり、加入できる保険商品が限定されがちです。そのため、保険会社が用意している「引受基準緩和型」や「無選択型」といったプランが候補に上がりますが、これらは通常の保険と比較して保険料が割高です。

たとえば、40代で糖尿病を抱える方が緩和型保険に加入する場合、月額8,000〜12,000円程度が一般的です。つまり、月1万円という金額は、実は「相場通り」ともいえるのです。

月1万円の保険料は高い?費用対効果で考える

月1万円の保険料を高いと感じるかは、保険の内容とライフスタイルによって異なります。たとえば入院給付金が1日5,000円で、先進医療特約や通院保障も含まれているなら、それは比較的バランスの取れた内容といえるでしょう。

逆に、入院1日3,000円だけで手術給付金や先進医療給付がない場合は、割高に感じるかもしれません。重要なのは、「自分の医療リスクに対して、どこまで備えられているか」を保険内容と照らし合わせて検討することです。

加入前に見直したい3つのチェックポイント

  • 保障内容(入院・手術・通院など)の網羅性
  • 免責期間や給付制限などの条件
  • 保険料に対する受け取れる給付金の期待値

たとえば、持病があって通院頻度が高い方は「通院保障」がある保険が望ましいでしょうし、重篤な疾病に対して備えたいなら「三大疾病特約」などがあるプランを選ぶべきです。

家計に合った保険料の目安は?

一般的に医療保険の支出は、月収の2〜5%以内に収めるのが理想とされています。たとえば手取り月収が25万円なら、月5,000円〜1万2,500円の範囲が無理のない保険料となります。

ただし、家族構成や他の保険(生命保険・介護保険など)とのバランスも考慮し、トータルで支出過多にならないように注意しましょう。

実例:持病持ちで保険加入したAさんのケース

40代で高血圧と脂質異常症を抱えるAさんは、緩和型医療保険に月9,800円で加入。入院1日5,000円、手術10万円、通院3,000円/日が保障される内容で、実際に軽い脳梗塞で5日入院し、18万円の給付を受けました。結果的に加入から1年で支払った保険料よりも高い給付があり、本人も満足しています。

まとめ:持病がある方こそ「保険の中身と自分の状況」に目を向けよう

持病がある場合、保険料はやや高くなる傾向にありますが、それでも加入の意義は大きいです。重要なのは「内容と価格のバランス」を自分の生活やリスクと照らし合わせて判断することです。

月1万円の医療保険が高いかどうかは一概に言えませんが、内容が充実しており、経済的に無理のない範囲であるならば、万一の備えとして心強い味方になってくれるでしょう。

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