複数の借入先がある場合、おまとめローンを活用することで返済を一本化し、金利負担や返済管理の手間を軽減できます。しかし、銀行の審査時に提出すべき「残債情報」はどのように準備すればよいのでしょうか?この記事では、初心者にもわかりやすく、審査通過に役立つ情報の整理方法を解説します。
おまとめローンとは?その仕組みとメリット
おまとめローンは、複数の借入を1本にまとめることで、金利の軽減や返済日の統一を実現する金融商品です。主に銀行や信用金庫、消費者金融などで提供されています。
メリットには、返済総額の減少、毎月の返済負担軽減、精神的な管理のしやすさなどがあります。一方で、審査は厳格になりがちなため、正確な情報の提出が重要です。
残債情報は「現在の借入残高」を提出しよう
審査時には、各社からの「最新の借入残高(残債)」を正確に提出することが求められます。これは「現時点でいくら残っているか」という数字であり、毎月の支払い後に変動します。
例として、A社で残高30万円、B社で45万円、C社で20万円、D社で35万円なら、合計130万円が「おまとめ対象残高」となります。
一括返済額を提出する必要は基本的にない
審査時点では「一括返済した場合の金額(利息込み)」を提出する必要は原則ありません。必要なのは、各社が発行する最新の「残高証明書」や「返済予定表」で確認できる「元本ベースの残高」です。
ただし、金融機関によっては「完済に必要な見込み金額」も加味して申告するよう案内される場合もあるため、事前に問い合わせておくと安心です。
必要書類や提出方法の例
おまとめローンの申込時に求められる書類の一例として、次のようなものがあります。
- 借入先ごとの残高証明書
- 返済予定表(Web明細や郵送書類)
- 身分証明書(運転免許証など)
- 収入証明(源泉徴収票や給与明細など)
これらは金融機関のWeb申込画面や窓口にて、PDFや写真で提出するのが一般的です。
金融機関ごとに違う対応にも注意
例えば、三井住友銀行やみずほ銀行などの大手行と、地方銀行・信用金庫などでは審査基準や提出書類に若干の違いがあります。また、消費者金融系の「自社おまとめローン」は書類不要で審査されることもあります。
迷った場合は、各金融機関の相談窓口や事前審査シミュレーターを活用して確認することをおすすめします。
まとめ:必要なのは正確な「現在の残債情報」
おまとめローンの審査では、「一括返済額」よりも「現時点での残債金額」の提示が重視されます。各社の最新の借入残高を正確に把握し、書類を整えて申し込みましょう。
情報の不備や誤りがあると審査に不利となるため、丁寧な確認と準備が成功の鍵です。まずは現状の借入内容を整理し、金融機関に問い合わせるところから始めてみましょう。
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