年収別に見る!厚生年金を20年間納めた場合の受給額シミュレーションと解説

年金

厚生年金は現役時代の収入と納付期間に応じて将来の年金額が変わる仕組みです。本記事では、年収200万円〜1,515万円までの年収を20年間継続した場合に、老齢厚生年金がどれくらい受給できるのかをシミュレーション形式で解説します。

厚生年金の基本的な仕組み

厚生年金の受給額は「平均標準報酬月額」「平均標準賞与額」および「加入期間」に基づいて計算されます。老齢厚生年金は、報酬比例部分(現役時代の収入に応じた部分)が中心となります。

老齢厚生年金の計算式(簡略)は以下の通りです。

報酬比例部分 = (平均標準報酬額 × 5.481‰ × 加入年数)

年収別・20年加入時の厚生年金の年額シミュレーション

年収 年間受給額(概算) 月額(概算)
200万円 約220,000円 約18,300円
300万円 約330,000円 約27,500円
400万円 約440,000円 約36,700円
500万円 約550,000円 約45,800円
600万円 約660,000円 約55,000円
700万円 約770,000円 約64,200円
800万円 約880,000円 約73,300円
900万円 約990,000円 約82,500円
1,000万円 約1,100,000円 約91,700円
1,515万円 約1,670,000円 約139,200円

※上記はおおよその金額です。実際の支給額は厚生年金基金加入の有無、標準賞与額、物価変動、再評価率などにより変動します。

厚生年金と国民年金の違いも知っておこう

厚生年金には基礎年金(国民年金)部分と報酬比例部分が含まれますが、自営業者などが加入する国民年金は定額で、収入に応じた増減がありません。年収が高いほど老後に差が出るのが厚生年金の特徴です。

たとえば、国民年金のみの場合、2025年時点で満額受給しても約80万円(年額)ほどに留まります。

年金額を増やすための工夫とは

可能であれば厚生年金の加入期間を延ばす、あるいは年金受給を繰下げる(例:65歳→70歳)ことで、受給額を増やすことができます。

また、iDeCo(個人型確定拠出年金)やつみたてNISAなどを活用して、自助努力による老後資金形成も重要です。

注意したいポイント

  • 標準報酬月額と実際の年収には差があること
  • 短期間のボーナス変動も年金額に影響する可能性
  • 加入期間が25年未満でも、65歳以降は老齢基礎年金とあわせて支給可能

制度や計算方法は今後変わる可能性があるため、年金ネット(ねんきん定期便)などで定期的な確認をおすすめします。

まとめ:年収に応じて年金額も大きく変わる

20年間厚生年金に加入した場合、年収によって将来受け取れる年金額には大きな差があります。年収が高いほど老後の受給額も増え、国民年金のみと比べて安定した生活が期待できます。今の働き方や将来設計を見直すうえで、厚生年金の恩恵は大きな要素です。

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