Instagram広告に潜む詐欺のリスクと対処法:偽通販サイトの実例から学ぶ安全な対策

クレジットカード

近年、SNS広告を利用した偽通販サイトによる詐欺被害が増加しています。特にInstagramでは、人気ブランド名を騙った広告が表示され、信頼してしまうケースが多発しています。本記事では、そうした事例の特徴と、トラブル時の具体的な対応策について解説します。

Instagram広告に潜む危険な通販サイトの実態

InstagramやFacebookでは、正規の広告枠を悪用して「激安セール」や「在庫処分」と称する詐欺的な通販サイトが表示されることがあります。HUMANMADEやUNIQLO、NIKEなどの人気ブランド名を無断使用し、信頼性を装っています。

これらのサイトでは、商品をカートに入れた後に個人情報やクレジットカード情報を入力させ、購入ボタンを押すと「エラー」になることもありますが、裏側では情報が収集されている可能性が高いです。

実際にあった事例と被害の流れ

たとえば、Instagram広告を経由して「80%セール中」とのHUMANMADE風のサイトにアクセスしたユーザーが、クレジットカードと住所を入力した直後に「エラー」が表示されたものの、のちにメールで「Did you face any problems?」と連絡が届いた事例があります。

この場合、入力した情報が相手側に送信されていた可能性があり、カード会社からも「不正利用の疑い」の通知が来たため、カードを停止する対応が行われました。これは典型的な情報抜き取り詐欺の手口です。

カードを入力してしまった場合の初動対応

1. クレジットカード会社にすぐ連絡し、カードを停止しましょう。
2. 過去の利用明細を確認し、不審な引き落としがないかをチェックしてください。
3. 被害が出ている場合は、カード会社の不正利用補償を申請できることもあります。

また、警察や消費者庁への相談もおすすめです。国民生活センターや詐欺情報サイトでも、該当ドメインの情報が共有されていることがあります。

偽サイトでアカウントを作ってしまった場合

アカウント削除の手続きは、基本的にそのサイト上で行う必要がありますが、詐欺サイトは意図的に削除ページを設けていないことも多く、削除は困難です。

このような場合は「これ以上連絡を取らない」「メールのリンクをクリックしない」「SMSに返信しない」などの防御策をとりましょう。相手にリアクションを見せると、さらなる詐欺の対象としてマークされる恐れがあります。

安全なネットショッピングを行うための基本

  • ドメインやURLが不自然な通販サイトは利用しない
  • 価格が異常に安い商品は要注意
  • 住所入力前に特定商取引法に基づく表示があるかを確認する
  • 支払い方法が「銀行振込のみ」や「クレカ限定」の場合も注意
  • ネットでそのサイト名+「詐欺」などで検索して評判を調べる

また、決済前に日本サイバー犯罪対策センター警視庁の偽サイト注意喚起ページで情報を確認するのも有効です。

まとめ:不審を感じたら「すぐ停止・無視」が基本

今回のように、Instagram広告から不審な通販サイトに誘導された場合は、カード停止などの早急な対処が被害拡大を防ぎます。商品が届かない・エラーになった場合でも、入力情報がすでに悪用される可能性があるため、連絡や返信は控え、公式の対策窓口に相談してください。

大切なのは、「安いから」「広告に出ていたから」と安心せず、少しでも不審に思ったらその場で手を引く判断力です。

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