子どもが自分の意思でお金を管理する力を身につけるために、早い段階からデビットカードを持たせる家庭が増えています。特に15歳以下の未成年にとって、安心・安全に使える金融サービスを選ぶことは重要です。本記事では、15歳以下からでも作成可能なデビットカードとその発行銀行、注意点をわかりやすくまとめました。
そもそも15歳以下でデビットカードは作れるの?
基本的にデビットカードは銀行口座に紐づけられて発行されるため、未成年の口座開設条件に準じます。多くの銀行では中学生以上を目安にしていますが、親権者の同意があれば小学生や中学生でも作成可能なデビットカードも存在します。
ただし、クレジットカードとは異なり、デビットカードは口座にある範囲でしか利用できないため、使いすぎの心配も少なく、教育的にも優れた選択肢とされています。
15歳以下でも作成可能なデビットカードと銀行一覧
銀行名 | デビットカード名 | 対象年齢 | 備考 |
---|---|---|---|
住信SBIネット銀行 | ミライノ デビット | 15歳以上(中学生可) | Visa/Mastercardが選択可 |
楽天銀行 | 楽天銀行デビットカード | 15歳以上 | 楽天ポイントが貯まる |
ソニー銀行 | Sony Bank WALLET | 原則15歳以上 | 海外利用にも対応 |
三菱UFJ銀行 | 三菱UFJ-VISAデビット | 15歳以上 | 中学生可(親権者同意必要) |
みんなの銀行 | みんなの銀行デビット | 年齢制限なし(口座は15歳以上) | アプリ管理がしやすい |
なお、PayPay銀行やLINE Bank(予定)なども中学生以上を対象としたデビット機能の提供を検討・開始しています。
保護者の同意は必須?申し込み時のポイント
15歳以下のデビットカード申し込みには、保護者の同意書や本人確認書類の提出が必要です。申し込み時には、以下の書類が求められることが多いです。
- 本人の健康保険証や学生証
- 保護者の運転免許証
- 同意書(各銀行所定フォーマット)
対面申込では保護者の同行が必要な場合もあるため、ネット銀行のオンライン申し込みのほうが柔軟に進められる場合もあります。
未成年にデビットカードを持たせるメリット
デビットカードを15歳以下の子どもに持たせる最大のメリットは、金銭感覚を育てる教育的効果です。リアルタイムで口座残高が減る仕組みのため、「お金の使い方」を自然と学ぶことができます。
また、キャッシュレス決済が主流になった今の時代に合ったお金の使い方を体験できることも大きな利点です。親が管理しやすいカードを選ぶことで、安全性と教育性の両立が可能です。
注意点:デビットカードでも詐欺や誤用のリスクはある
デビットカードとはいえ、スキミングや不正利用のリスクはゼロではありません。とくにネットショッピングやゲーム課金に使う場合には、設定した利用限度額や通知機能を活用することが大切です。
また、残高がある限り自由に使えるという点で、子どもの衝動買いには注意が必要です。国民生活センターでも注意喚起がされています。
まとめ:15歳以下でも作れるデビットカードは増加傾向に
現在、15歳以下の未成年でも作れるデビットカードは複数あり、親の同意があれば比較的スムーズに発行できます。住信SBIネット銀行や楽天銀行などのネット銀行が特におすすめです。
ただし、使用には一定のリスクも伴うため、親子でしっかり話し合いながらルールを決めて、安全かつ健全に活用していくことが重要です。
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