大学生から加入する生命保険は必要?月額2万円の保険提案にどう向き合うべきか

生命保険

子どもの学資保険が終了するタイミングで、生命保険への切り替えを勧められる家庭は少なくありません。しかし「月額2万円」「将来子どもが引き継ぐ前提」という提案に対し、不安を感じる保護者や本人も多いはずです。本記事では、大学生の生命保険加入について、必要性や相場、検討すべきポイントをわかりやすく解説します。

大学生に生命保険は本当に必要?

一般的に、生命保険は家族(特に配偶者や子)がいる世帯主の「万が一」に備えるものです。大学生のように経済的な扶養を受けている立場では、死亡保障が必要なケースは少ないといえます。

一方で、病気やケガによる入院・手術に備える医療保険や、親が保証人になる奨学金対策など、状況によっては検討の余地があります。

月額2万円の保険料は相場から見て高い?

大学生が加入する医療保険や簡易型の終身保険は、月額数千円が一般的です。たとえば、医療保険のみであれば月額1,000円~3,000円程度のプランも多く見られます。

月額2万円というのは、おそらく死亡保障や貯蓄性を含む終身型保険がセットになっている商品です。しかし、社会人になっても支払いが続くことを考えると、十分に見直すべき価格設定です。

「どの家庭も入っている」は本当?

「みんな入っている」という言葉には注意が必要です。保険の加入状況は家庭ごとに大きく異なり、特に大学生の段階で月額2万円の保険に加入している家庭はごく一部に限られます。

自分の家庭の事情と将来の負担を考慮して、必要かどうかを判断することが大切です。

親が支払って社会人が引き継ぐメリット・デメリット

親が支払い、子どもが社会人になった後に引き継ぐ形は、早期加入のメリット(保険料が安くなる)を活かせます。長期的に見れば、トータルの保険料を抑えられる可能性もあります。

しかし、引き継ぎ後の生活費・家賃・奨学金返済なども加味すると、月額2万円の継続は大きな負担になるケースが多いです。無理なく続けられる設計であるかを事前にシミュレーションすることが重要です。

代替案としての選択肢

・まずは大学生協の「学生総合共済」や共済型医療保険(月額1,000円前後)で最低限の保障を
・社会人になってから収入に応じた保険へ段階的に移行
・貯蓄型保険ではなく、掛け捨て型保険でコストを抑える

これらの選択肢は、若年層にとっては十分な保障と負担軽減のバランスが取れています。

まとめ:子どもが引き継げる無理のない保険設計を

大学生からの生命保険加入は、家庭ごとの考え方や状況により異なりますが、「みんな入っている」「今しかない」といった言葉に流されることなく、冷静に設計することが大切です。

月額2万円の保険が将来の負担になる可能性も十分あるため、親子で話し合いながら、無理のない保障内容を選ぶようにしましょう。保険は「入ること」よりも「続けられること」が最も大切です。

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