物価上昇や収入変化の影響で、家計を見直す機会が増えてきました。特に一人暮らしの方にとっては、限られた収入の中で生活と貯蓄、そして自分らしい楽しみのバランスを取ることが重要です。今回は地方都市で一人暮らしをする女性の実例をもとに、節約のポイントやお小遣いの設定について具体的に考えていきます。
家計全体の支出バランスをチェック
まず支出内訳を見てみましょう。
支出項目 | 金額 |
---|---|
家賃(水道代込) | ¥40,000 |
電気(オール電化) | ¥13,000 |
食費 | ¥30,000 |
携帯(Wi-Fi込み) | ¥7,000 |
交通費 | ¥5,000 |
日用品 | ¥7,000 |
医療費 | ¥5,000 |
保険 | ¥7,000 |
合計 | ¥114,000 |
この合計に加えて、毎月のお小遣いを¥30,000とすると支出合計は¥144,000となり、収入次第では貯蓄に回せる余裕がなくなってしまう可能性もあります。
節約のポイント:見直せる支出項目は?
節約の効果が出やすいのは「変動費」です。特に以下の3項目に注目しましょう。
- 電気代:オール電化とはいえ、エアコン使用時以外で9,000円は高め。電力会社プランの見直しや、時間帯別契約の確認、暖房を極力エアコン以外で代替(電気毛布・こたつ)など工夫を。
- 食費:現在¥30,000で妥当ですが、朝昼をもう少し自炊(例:おにぎり持参・パンをまとめ買い)にするだけでも¥3,000〜¥5,000の節約が見込めます。
- 日用品:変動が激しいなら、月平均を把握した上でストック管理や100均・PB商品の活用でムダを抑えられます。
お小遣いの適正額は?
一般的に、お小遣いは「手取り収入の1割〜1.5割」が目安とされています。
たとえば、手取りが15万円なら¥15,000〜¥22,500程度、17万円なら¥17,000〜¥25,000が一つの目安です。
現在のお小遣いは¥30,000で、美容室¥6,000+外食¥6,000+ファッション¥18,000という構成。決して過剰ではありませんが、節約志向であれば¥25,000程度への見直しで年間¥60,000の貯蓄に変えることも可能です。
収入が少ないときの貯蓄の考え方
収入が減っている時期でも、「金額でなく習慣として貯蓄」することが重要です。
- 月に¥3,000〜¥5,000でも「定額積立」を実行
- 余った月だけ「つもり貯金」(例:自炊で浮いた¥500を貯金)
- ボーナスがないなら、年1回の返礼や臨時収入から定期積立
少額でも積立癖をつけておくことで「使い切り型家計」から脱出できます。
実例:生活を楽しみつつ貯める女性の工夫
例:20代後半・一人暮らし・月収¥160,000の女性。お小遣いは¥20,000設定。外食は月2回、ファッションはセール時期を狙い、友達との予定も月1に絞って「後悔のない使い方」を徹底。
美容費を抑えすぎると満足度が下がるので、必要な支出にはメリハリをつけ、Netflixやサブスク系を止めるなどで年間¥30,000近く浮かせていました。
まとめ
家計を見直す際は、固定費に加えて変動費にこそ節約の余地があります。LINEやアプリで支出を記録し、週ごとの振り返りをすると無理なく節約できるでしょう。
お小遣いは使いすぎに注意しつつ、自分の心の栄養にもなる大切な支出です。金額を「減らす」だけでなく、「満足度を上げる」工夫も忘れずに。
収入が少ない中でも、「貯める習慣」を優先することで、未来の安心を少しずつ積み上げていきましょう。
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