人生に疲れたときに見直したい、36歳からの生き方とお金の考え方

「このまま何のために生きるのか分からない」──そんな風に感じたことはありませんか？特に30代後半は、働き方や貯金、老後への不安が重くのしかかる時期です。今回は、貯金に励む日々に疲れてしまった方へ、少し視点を変えたライフデザインと心の整理方法を紹介します。

人生の意味を見失いそうなときに考えたいこと

「働いて、貯めて、病院通いして死ぬだけ」と感じてしまうのは、未来に希望や自由が見えなくなっているからかもしれません。人生には仕事や貯金以外にも「人とのつながり」「達成感」「楽しさ」といった、数字では表せない価値があります。

目の前の生活を乗り切ることも大切ですが、時には「今何のために生きているか」ではなく、「何が好きだったか」を思い出すことが、視野を広げてくれます。

月10万円の貯金を続けて3600万円という目標は立派です。しかし、その過程で精神的に潰れてしまえば本末転倒です。まずは生活の固定費の見直しを検討してみましょう。家賃、保険、通信費などは工夫次第で月1～2万円の余裕が生まれることもあります。

また、「貯金一辺倒」ではなく、小額でもインデックス投資などで運用し、時間を味方につけることで老後の準備に対するプレッシャーも軽減されます。

節約や将来の備えに必死になりすぎると、今を楽しむ余裕が奪われてしまいます。時には「完璧な人生プラン」よりも「まあいいかと思える気楽さ」が必要です。

例えば週末は公園でのんびりしたり、格安旅行を楽しむなど、小さな楽しみを生活に取り入れることで、張り詰めた心をほぐせます。

Aさん（36歳・独身）は、月収手取り22万円。家賃を5万円から3.5万円のシェアハウスに移したことで、月1.5万円の固定費削減に成功。浮いたお金の一部を趣味（音楽）と自己投資（読書・講座）に回し、「未来だけでなく今を充実させることが目標」と語っています。

このように、収入が劇的に増えなくても、生き方の組み直しで人生の充実度を高めることは可能です。

他人と比べて落ち込むのではなく、「自分がどんな風に生きていきたいか」に焦点をあてることで、人生はぐっと前向きになります。収入も貯金も不安も、あくまで手段です。目的は「心地よく生きること」です。

孤独を感じたら、人とつながるのもおすすめ。同じ悩みを持つ仲間とSNSで交流したり、地域のコミュニティに参加することで、前向きなエネルギーを得られることもあります。

節約して貯金して、老後に備える。それは確かに正解の一つです。でもそれだけが人生ではありません。「今を大事にしながら、未来も少しずつ整える」というバランスを意識してみてください。

生きづらさを感じるときこそ、新しい視点が人生を変えるきっかけになります。今日という一日が、少しでも穏やかなものでありますように。