「口座を2個持つことはできないの?」という疑問を持つ方は少なくありません。実際には、多くの銀行で口座を複数開設することが可能です。ただし、金融機関や口座種別によってルールが異なるため、正しく理解して活用することが大切です。
1人が複数の銀行口座を持つことはできる
日本では法律上、1人が複数の銀行や信用金庫、ネットバンクに口座を持つことは可能です。用途に応じて使い分けることが推奨されており、個人口座・ビジネス用口座・貯蓄専用口座などに分けて管理する人も多くいます。
たとえば、給与受取用にはメガバンク、生活費用にはネットバンク、貯蓄用には地方銀行といった具合に使い分けることで、資金管理が効率化されます。
同じ銀行で2口座以上作るのは制限あり
一方、同一名義で同じ銀行に複数の普通預金口座を持つ場合、銀行によって制限されることがあります。たとえば、三菱UFJ銀行では原則1人1口座が基本ですが、事情により2口座目の開設が認められるケースもあります。
ネットバンクでは比較的柔軟な対応が見られ、楽天銀行や住信SBIネット銀行では目的別に複数の口座(サブ口座や目的別口座)を作成する機能も提供されています。
複数口座を持つメリットと活用例
複数の口座を使い分けることには様々なメリットがあります。
- 生活費・貯金・投資資金などの分別管理ができる
- ATMや振込手数料の無料回数が増える
- 用途別でクレジットカード引き落とし先を分けられる
たとえば、1つの口座を「家計用」、もう1つを「趣味・お小遣い用」に設定すれば、予算管理も明確になります。
デメリットや注意点もある
口座が多くなると管理が煩雑になり、残高の確認漏れや休眠口座化のリスクも高まります。また、マネーロンダリング対策の観点から、銀行によっては本人確認書類の提出や使用目的の明示が求められることもあります。
また、住宅ローン審査時などには「使っていない口座を多く持っている」ことがマイナス評価につながることもありますので注意が必要です。
ネットバンクなら1ユーザーで複数管理も可能
近年では、住信SBIネット銀行の「目的別口座」や楽天銀行の「My Account」など、1つのアカウント内で複数の預金口座を持つ仕組みも登場しています。これにより、「メイン口座は1つだが、目的別に分けて管理したい」というニーズに応えています。
アプリでの操作も簡単で、振替や履歴の確認もスムーズに行えるため、初心者にも人気です。
まとめ:複数口座の利用は可能。上手に使い分けよう
ポイントをまとめると以下の通りです。
- 異なる銀行の口座は何個でも持てる
- 同一銀行内で複数口座を作れるかは銀行次第
- 目的別に使い分けることで家計管理がしやすくなる
- 放置しすぎると休眠扱いになるリスクがある
賢く複数口座を使いこなせば、資金管理の精度もアップします。目的やライフスタイルに応じた使い分けを意識して、安心・便利な銀行口座ライフを送りましょう。
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