従業員として職務中に数千万円〜数億円に上る機械を誤って破損してしまった場合、自費で弁償が必要になるのか不安な方へ、個人でも加入できる保険の種類や選び方を詳しく解説します。
職務中の損害リスクと補償の必要性
会社が保険に加入していない、または補償が不十分な場合、破損した機器の修理代を個人が負担しなければならない可能性があります。
自動車保険の個人賠償責任特約では、一般に職務中の事故は対象外であり、今回のような業務上の過失は補償されません。
業務上の過失をカバーする賠償責任保険の種類
民間の賠償責任保険には、業務上の過失に対して補償する請負賠償責任保険や事業活動包括賠償責任保険があります。
とくに一人親方や従業員が少ない個人経営者向けの商品として、業務中の物損や対人リスクに対応するものがあります。
個人でも加入できる主な保険商品と提供社
- 損保ジャパン(ビジネスマスター・プラスなど): 事業活動を包括的にカバーでき、対物・対人事故にも対応[参照]
- あいおいニッセイ同和損保(タフビズ賠償総合保険): 受託物・借用財物を含めた物損補償が豊富[参照]
- 日新火災(ビジサポ商品): 個人事業主や小規模事業者に対応、示談代行特約なども利用可能[参照]
実際のケースで選ぶポイントと具体例
例えば、製造業で1台3000万円の工作機械を破損してしまった場合、修理費が数百万円に及ぶと、個人の負担は非常に重くなります。
このようなケースでは、請負賠償責任保険や事業包括保険の対象となる業務中の対物事故補償が重要です。特に「受託物補償」や「借用財物補償」などのオプションがあるプランを選ぶと安心です。
検討の際の注意点と相談先
保険に加入する前に、以下を確認しましょう。
- 職務中や業務中の事故が保障対象に含まれているか
- 被害対象の上限額・支払限度額
- 示談交渉や争訟費用の補償
また、保険会社の商品によっては団体契約や業界協会を通じた割引があるため、個人事業主向けの商品もあるか確認すると良いでしょう。
まとめ
職務中の破損事故に備えたい場合、個人の自動車保険ではなく、業務中の弁償責任に対応する賠償責任保険を検討しましょう。
損保ジャパン、あいおいニッセイ同和損保、日新火災などが提供するプランは、個人でも加入可能で、業務中の物損補償や訴訟費用等に対応しています。
最終的には、具体的な業務内容や機器の価値に応じて、補償内容を比較・検討し、保険代理店や専門家に相談することをおすすめします。
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