モバイルPASMOへの移行を行ったものの、「カード版PASMOにも残高があり、モバイルPASMOにも別の残高が存在している」という状態に戸惑っていませんか?実は、モバイルPASMOへの移行方法にはいくつかのパターンがあり、正しい手順を踏まないと残高の二重化が発生することがあります。この記事では、PASMOの移行時に発生しがちなトラブルと、適切な対処方法について詳しく解説します。
PASMOの移行とは?「引き継ぎ」と「新規発行」の違い
モバイルPASMOには、既存のカード版PASMOの情報を「引き継いで移行」する方法と、全く新規でモバイルPASMOを発行する方法の2種類があります。
引き継ぎ(移行)を選ぶと、カードの残高や定期券情報などがモバイルPASMOに一括で移行され、カードは使用不可になります。一方、新規発行を選ぶと、モバイルPASMOは別のPASMOとして新しく作成され、カード版PASMOもそのまま使えます。今回のように両方に残高がある状態は「新規発行扱いになっていた」可能性が高いです。
カード版PASMOとモバイルPASMOの両方に残高がある状態の確認方法
まず、自分がどちらの方式でモバイルPASMOを設定したかを確認しましょう。以下の方法でチェック可能です。
- モバイルPASMOアプリの「PASMOの移行」メニューを確認
- モバイルPASMO上に定期券情報やオートチャージ設定が引き継がれているかを確認
- カード版PASMOが駅の券売機などで使用できるか試してみる
カードが使える状態であれば、モバイルPASMOは「新規発行」となっている可能性が極めて高く、2つのPASMOが別々に存在している状態です。
カード版PASMOの残高をモバイルPASMOへ移したい場合
現在のPASMOの仕様では、「一度新規でモバイルPASMOを発行した後」に既存のカード残高を合算・統合することはできません。そのため、以下のいずれかの方法を検討する必要があります。
- カード版PASMOの残高を使い切る
- カードをPASMO取扱事業者の窓口で払い戻す(手数料220円)
たとえば、カード残高が900円の場合、窓口で払い戻すと680円が現金で返金されます(デポジット500円を含む)。残高が少額であれば、売店や自動販売機、改札で使い切るのが最も効率的です。
PASMO残高が二重になるのを防ぐために気をつけたいこと
今後、モバイルPASMOへの移行を行う際には、以下の点に注意することでトラブルを避けられます。
- カードからの移行を行う前に、「引き継ぎ」を選ぶ
- アプリ内の案内や公式ページの手順をしっかり確認
- 移行中はカード版PASMOの使用を控える
特にAndroid端末では「モバイルPASMOアプリ」からの操作で、明確に「引き継ぎ」メニューを選択する必要があります。操作に不安がある場合は、事前に駅窓口で相談すると安心です。
まとめ:PASMOの二重残高は「仕様」によるもの、正しい処理で解決可能
カード版PASMOとモバイルPASMOの両方に残高がある状態は、移行時に「引き継ぎ」ではなく「新規発行」として手続きを進めてしまったことが原因です。現時点では、残高の統合はできませんが、カード版PASMOの残高は使い切るか払い戻すことで整理できます。
今後モバイルPASMOへの移行を検討する場合は、必ず「引き継ぎ」を選ぶことを忘れず、事前に操作方法を確認しておくことが大切です。正しい知識を持ってスムーズに移行すれば、便利なモバイル生活がさらに快適になります。
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