憧れのマイカーを手に入れたいという気持ちは、多くの人に共通するものです。しかし、手取り月収16万円という収入の中で200万円ほどの中古車を購入するのは現実的に可能なのでしょうか?特にローンを組む際の返済負担や生活費とのバランスが気になるところです。本記事では、収入に見合った車の購入判断基準や実家暮らしならではの工夫、ローンシミュレーションの実例をもとに検討していきます。
一般的なローン返済の目安とは
多くの金融機関やファイナンシャルプランナーは、「収入の20~25%以内が月々のローン返済の上限目安」としています。手取り16万円の場合、最大でも月3.2万~4万円が限界ラインとされます。
この範囲を超えると生活が圧迫される可能性が高くなります。特に固定費が増えると、急な出費に対応できなくなる危険性があるため注意が必要です。
200万円の中古車ローンの月額返済例
例えば、200万円の車を金利3.9%で5年ローン(60回払い)で購入した場合の月々の返済額は約36,700円になります。これは手取り16万円の約23%を占めることになり、返済比率としてはギリギリの範囲です。
さらに、車の維持費(ガソリン代・税金・保険・車検など)を月平均1万〜2万円程度見積もると、車にかかる支出は毎月5万円近くになる可能性もあります。
実家暮らしの強みと注意点
実家暮らしであれば、家賃・光熱費・食費といった固定費が大きく抑えられるのが最大のメリットです。浮いた分をローン返済に充てることができれば、200万円の中古車でも現実的に返済可能といえるでしょう。
ただし、実家に甘えすぎて貯蓄ゼロの状態になると、事故や修理など予期せぬ支出に対応できなくなるので、車の支出と並行して最低限の貯金も計画に組み込むことが大切です。
150万円の車で妥協するのはアリか?
もし購入金額を150万円に抑えられれば、月々の返済額は約27,500円(5年ローン・金利3.9%想定)となり、生活にゆとりが生まれます。余裕ができれば、任意保険を手厚くしたり、将来の買い替え資金の積み立てにも回せます。
一方、車種やグレードに妥協が必要になる可能性もあります。価格と必要性のバランスを見極めたうえで、長期的な満足度を重視した選択が理想です。
実際の支出バランスを見直す
車を所有するには車両代だけでなく、以下のような維持費が継続的にかかります。
- 自動車保険:年間5万〜10万円程度
- 自動車税・重量税:年間約3万円〜
- 車検費用:2年ごとに約10万円
- ガソリン代:月5,000円〜10,000円
これらを月換算すると1〜2万円以上の支出が見込まれます。月々のローン返済に加えてトータルで無理のない支出になっているかを確認しましょう。
購入前にやっておきたい3つのこと
購入を決意する前に、以下の3点を必ず確認しましょう。
- ローンシミュレーション:銀行やディーラーローンの返済額を事前に計算
- 見積書の取得:諸費用を含めた総額を確認(車体価格+諸費用)
- 生活費とのバランス:貯蓄可能額や緊急時資金も含めた家計見直し
金融機関によっては「年収200万円以上」などのローン申込条件がある場合もあるため、審査の通りやすさも考慮しておくと安心です。
まとめ:無理のない選択こそ満足につながる
手取り16万円・実家暮らしという条件下で、200万円の中古車購入は「無理ではないが慎重に計画する必要がある」と言えます。
生活費と貯蓄のバランスを保ちつつ、無理のないローン返済プランを立てることで、安心してカーライフをスタートできます。将来を見据えて150万円程度の選択肢を含めて柔軟に検討しましょう。
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