外構リフォームなどの高額支出では、ローンを組むか現金一括で支払うか迷う方も多いはず。特に「工事金額の5%を金利サポートする」というキャンペーン付きのローンでは、条件によっては現金より総額が安くなることもあります。本記事ではその仕組みと計算方法、得するケースをわかりやすく解説します。
キャンペーンの内容を理解しよう
本記事で取り上げるローンキャンペーンは以下の通りです。
- 支払回数:最大84回(7年)
- 金利:年2.7%
- 金利サポート:工事代金の5%を値引き(上限10万円)
この「5%割引」がカギになります。例えば工事費が100万円の場合、5万円の値引きがあるため、実質的な借入金額は95万円になります。
支払総額をシミュレーションしてみよう
次に、借入金額と金利から支払総額をシミュレーションしてみましょう。以下は一例です。
工事費 | 割引後借入額 | 返済回数 | 支払総額(利息込み) |
---|---|---|---|
100万円 | 95万円 | 84回 | 約1,037,000円 |
現金一括払いでは100万円を支払うことになりますが、このローンでは割引で借入額が減っているため、2.7%の金利を加味しても支払総額は約103.7万円。つまり、差額はわずか3,700円ほどです。
一方、工事費が80万円だと、5%割引で4万円(借入76万円)となり、支払総額は約82.9万円。現金一括の80万円より高くなります。
支払総額が安くなる条件とは?
支払総額が現金より安くなるには、以下の条件を満たす必要があります。
- 工事金額が大きく、かつ上限10万円の割引が適用される
- 返済回数が比較的短め(60回以内など)
- 年利が2.7%のままで変動しない
特に割引が「固定上限(最大10万円)」であることから、工事代金が200万円以上であれば、ローンによる利息よりも値引き効果の方が大きくなり、現金一括より得になる可能性が高まります。
実例で比較:現金とローンの違い
たとえば工事金額が200万円のケースでは、割引は最大の10万円。借入額は190万円になります。
金利2.7%で84回払いの場合、支払総額は約2,073,000円。現金一括払いの200万円と比べても、約27,000円安い結果となります。
注意点と落とし穴
お得に見えるローンにも注意すべき点があります。
- 金利が変動するタイプではないか確認
- 事務手数料や保証料が別途かからないかチェック
- 早期完済時に繰上げ手数料が発生しないか
表面的な金利と割引だけで判断せず、トータルコストを必ず確認しましょう。
まとめ:ローンでも現金より得になるケースはある
「ローン=高くつく」と思われがちですが、今回のような金利サポートキャンペーンがある場合、条件によっては現金一括より総支払額が安くなる可能性もあります。特に工事代金が高額で割引上限(10万円)を活かせる場合は要注目です。
不安な場合は、具体的な金額でシミュレーションして比較してみることをおすすめします。ローン会社や施工業者にも計算表を依頼すれば、より安心して判断できます。
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