Booking.comやGotogateで航空券を購入したときに起こる他人名義のカード決済の仕組みとは?

クレジットカード

Booking.comやGotogateなどの旅行予約サイトで航空券を購入した際、ご自身のカードで決済したはずなのに、航空会社のシステム上で「別の名義のクレジットカード」が記録されているという経験をする方が増えています。この現象には明確な理由があり、詐欺ではなく正規の仕組みによるものです。この記事ではその背景と仕組みを詳しく解説します。

旅行予約サイトにおける「代理購入(エージェントモデル)」とは?

Booking.comやGotogateなどは、自ら航空会社と直接契約し、航空券を代理で販売しています。この方式は「エージェントモデル」あるいは「中間業者モデル」と呼ばれます。

このモデルでは、ユーザーが支払ったお金を一旦サイト運営会社が受け取り、そこから別の法人名義やクレジットカードで航空会社に再度支払いを行うケースがあります。これが、航空会社側で「別の名義のカード」が表示される理由です。

なぜ他人名義のカード情報が使われているのか?

このような「他人名義の決済情報」が記録される理由は、販売代理店側が保有する複数の業務用クレジットカードやバルクチケットアカウントを利用して航空会社と精算するためです。

たとえば、Gotogateはユーザーから受け取った代金を自社で一括管理し、各航空会社との契約条件に応じて専用のカードや請求書決済などを使って支払うため、航空会社の記録には「あなたのカード情報」は反映されません。

不正利用ではない理由と確認方法

この仕組みにより、航空会社のマイページやeチケットには「あなたが使用していないカード番号」や「聞き覚えのない名義」が表示されることがあります。しかし、これは詐欺ではなく、代理購入に伴う仕様です。

心配な場合は、予約時に発行された航空券のEチケット番号や予約番号(PNR)で航空会社のサポートに直接問い合わせることで、予約の正当性を確認することが可能です。

この仕組みによるデメリットや注意点

エージェントモデルにはいくつかの注意点も存在します。たとえば、トラブル時のキャンセルや払い戻し手続きが航空会社ではなく代理店経由になる点です。これは処理に時間がかかる場合があるため、急ぎの変更対応には不向きです。

また、航空会社によっては「第三者名義のカード決済」として不審に扱うことがあるため、チェックインや荷物預け時に追加確認が発生する可能性があります。

事例紹介:Gotogateで購入後に表示された「謎のカード」

あるユーザーはGotogate経由でJALの航空券を購入したところ、JALのマイレージサイトには「XXXXXXXXXXXX1234(****1234)」という見覚えのないカード番号が記録されていました。問い合わせた結果、「Gotogateが独自に保有するバーチャルカードを使用して精算している」との回答がありました。

このように、事前に説明されることは少ないですが、旅行予約業界では広く使われている手法です。

まとめ:他人のカード決済は通常の仕様、心配なら確認を

・GotogateやBooking.comは代理購入形式で航空券を販売している

・そのため、航空会社の記録には自分のカード情報が反映されない場合がある

・これは不正利用ではなく業界の一般的な処理方式

・心配な場合は、航空会社にEチケット番号などを元に直接確認することができる

この仕組みを理解していれば、不安なく海外旅行や出張の予約が可能になります。

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