国民健康保険料が急に高くなった理由と減額申請のポイントを徹底解説

国民健康保険

アルバイトやフリーランスで働く人にとって、国民健康保険料の通知は毎年悩みの種です。特に6月から7月にかけて届く保険料決定通知書は「金額が急に増えて驚いた」「支払ったはずの分まで請求されている」といった戸惑いの声も少なくありません。この記事では、保険料が高額になる理由や、減額申請できるケース、手続きの流れについてわかりやすく解説します。

国民健康保険料はなぜ急に増えるのか?

保険料が急に増えたように見える原因のひとつは、前年の所得に基づいて算定されるためです。たとえば、前年の収入が上がった場合、今年の6月以降の保険料が高くなる傾向にあります。これは全国共通の仕組みです。

また、4月~5月に仮決定額で請求され、6月中旬以降に正式な決定通知が届くため、1通目と2通目で請求金額に差が生じるのはよくあることです。

二通目の通知書と過去月分の追加請求の理由

6月中旬に届いた1通目の通知書はあくまで「仮通知」であり、正式な課税額が確定していない状態です。その後、住民税や所得額の確定に基づいて本決定が出されると、すでに支払った月の差額分が追加請求されることがあります。

つまり、7月に支払った金額が1万円だったとしても、正式な通知では2万円と決まれば、残りの1万円が「追加請求」として求められる仕組みになっています。

減額や免除は申請すれば可能なケースも

収入が急に減った、生活が苦しい、災害に遭ったなどの特別な事情がある場合、保険料の「減額」や「免除」を申請できる場合があります。これは各自治体の判断に委ねられていますが、正当な理由があれば柔軟に対応してくれるケースも少なくありません。

まずはお住まいの区市町村役所の国民健康保険課に相談し、減額申請書の提出方法や必要書類を確認しましょう。

実際に減額されたケースの具体例

ある東京都在住のフリーターの方は、コロナ禍で収入が大幅に減少し、前年の所得よりも現在の収入が半分以下となっていました。役所に相談したところ「収入申立書」と直近3か月の給与明細を提出し、保険料が月額2万円から約1万円に軽減されたとのことです。

このように、前年の所得と現在の収入に大きな差がある場合は、減額が認められる可能性が高いです。

手続きの流れと必要な持ち物

  • 本人確認書類(免許証やマイナンバーカードなど)
  • 収入証明(給与明細・源泉徴収票・確定申告書など)
  • 保険料通知書(今回届いたもの)
  • 印鑑(署名で代用可の自治体もあり)

また、平日に窓口が開いていない場合は、郵送やオンラインでの手続きが可能な自治体も増えています。事前に公式サイトで確認しておくのがおすすめです。

まとめ:通知内容を正しく理解し、減額申請も前向きに検討を

国民健康保険料が急に上がるのは、前年所得に基づく再計算によるもので、制度上よくあることです。しかし、現在の収入が大きく下がっているなどの事情がある場合には、減額や免除の申請が可能です。

驚くほど請求が増えてしまったと感じたときこそ、焦らずに役所に相談してみましょう。正しい手続きで負担を軽くすることができるかもしれません。

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