外で現金を拾った経験は意外と多くの人がしているものです。特に千円札、五千円札、一万円札といった高額紙幣を見つけたとき、どう行動すればよいか戸惑う方も少なくありません。この記事では、実際の体験談を交えつつ、法律上の正しい対応や注意点について解説します。
◆道でお札を拾った人は意外と多い
「駅前で一万円札が落ちていた」「風の強い日に五千円札が舞っていた」といったように、思わぬ形で現金を拾った体験談はSNSや掲示板にも多く見受けられます。
例えば、ある大学生は通学路で千円札を見つけ、最初は交番に届けるべきか迷ったものの、結局届けてお礼を言われたというエピソードもあります。このような行動は、社会的信頼を得る良いきっかけにもなり得ます。
◆現金を拾った場合の法律的な義務とは
日本では、現金や貴重品を拾った場合、警察署や交番に届け出る義務があります。これを「遺失物法」に基づく義務といい、届け出なかった場合は占有離脱物横領罪に問われる可能性もあるため注意が必要です。
届け出ると、拾得者には「拾得物件預り書」が発行され、一定期間内に持ち主が現れなければ、その現金を受け取る権利も発生します。
◆届け出の流れと必要な情報
交番や警察署で現金を届け出る際には、拾った日時・場所・金額・紙幣の種類などを正確に伝える必要があります。
また、拾得者の連絡先や身分証明書が必要となる場合があるため、身分証(運転免許証や保険証など)を持っていくとスムーズです。
◆現金を届けた後に受け取れる「お礼」や「所有権」
持ち主が現れた場合、拾った人には謝礼(5~20%程度)を受け取る権利が法律上認められています。また、持ち主が現れない場合は、3ヵ月経過後に拾得者がその現金を受け取ることができます。
ただし、現金の受け取りを辞退することも可能ですし、寄付に回すという選択もあります。
◆やってはいけない行動とそのリスク
絶対に避けるべきなのは、拾ったお札をそのまま自分のものにすることです。これは「遺失物等横領罪」に該当し、1年以下の懲役または10万円以下の罰金となる可能性があります。
たとえ少額でも法律上の義務を果たすことは大切です。特に監視カメラや目撃者がいる場所では、後で発覚することもあります。
◆まとめ:拾得は「思いやり」と「信頼」のチャンス
道で千円札や一万円札を拾うことは誰にでも起こり得ることです。そんなときこそ、自分の行動に誇りを持てるチャンスです。
正しい方法で届け出をし、もしもの時に備えることが、自分にも他人にもプラスになる結果を生むでしょう。
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