生命保険を乗り換える際、「過去の通院歴」や「現在の治療中の病気」がネックになるのでは?と不安になる方も多いでしょう。特に心療内科の通院歴がある場合は告知の方法や保険会社の判断基準について、正確な理解が大切です。この記事では、生命保険の告知義務に関するポイントと、乗り換え時に注意すべき点を丁寧に解説します。
心療内科の受診歴は告知が必要?
一般的に、生命保険の加入時には過去5年以内の診療・治療歴についての告知が求められます。10年以上前の通院歴であれば、基本的には告知義務の対象外となりますが、商品によっては「完治の診断を受けていない場合」や「長期通院・投薬歴があった場合」に審査の対象になることも。
自己判断で通院をやめた場合、「完治」とみなされない可能性があり、場合によっては告知が必要です。保険会社は申込書の記載内容だけでなく、医療機関への照会や健康診断結果も加味して審査することがあります。
現在の治療中の病気はどう影響する?
現在治療中の病気がある場合、その内容・治療期間・今後の見通しによって保険審査に影響を与えることがあります。軽度な症状や完治が見込まれるものであれば、一定の条件付きで加入が認められるケースもあります。
ただし、現在治療中で告知に正確に記載しないと、将来的に「告知義務違反」とされ、保険金が支払われないリスクもあります。たとえ深刻でない病気であっても、必ず正直に申告することが重要です。
告知義務違反になるとどうなる?
告知義務違反があった場合、たとえ意図的でなくても、保険会社は契約を解除できる権利を有しています。最悪の場合、保険金や給付金が一切支払われないリスクもあります。
そのため「これは言わなくても大丈夫かな…」と迷った時は、担当者やコールセンターなどに確認を取り、正確な情報提供を心がけることが自分の身を守ることに繋がります。
告知書でNGだった場合は現行の保険を継続すべき?
新しい保険に加入できなかった場合、現在加入中の保険は通常通り継続可能です。乗り換えを前提に解約してしまうと無保険の状態になる可能性があるため、新保険が承認されるまでは絶対に今の契約は解約しないようにしましょう。
また、既存の保険に特約を付ける、または一部見直すことで、現行契約のままでも保障内容を最適化できる場合もあります。無理に新しい保険に切り替えるよりも、現契約の活用を検討するのも選択肢の一つです。
不安なときは「匿名査定」や「保険代理店」の活用を
告知内容に不安がある場合、「匿名査定」を実施している保険会社を活用するのも良い方法です。匿名のまま診療歴や病気の状況を伝えて審査の可能性を探ることができます。
また、保険のプロである独立系の保険代理店では、複数社の保険商品を比較しながら、病歴に応じた最適な提案をしてもらえることが多く、自分ひとりで判断するよりもリスクを減らせます。
まとめ:通院歴があっても正しい告知で保険は選べる
生命保険の見直しは大きな決断ですが、過去の通院歴や現在の治療中の病気があっても、必ずしも加入できないわけではありません。大切なのは、正しい告知と、焦らず確実に準備することです。
気になる点があるときは、保険会社の窓口や第三者の専門家に相談して、納得できる形で保険選びを進めていきましょう。
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