「他の銀行で使っている口座を三井住友銀行の口座に切り替えたい」と考える方は意外と多いかもしれません。ただし、「口座の移行」と一言で言っても、実際には“口座の乗り換え”のような形になるのが一般的です。本記事では、他行口座から三井住友銀行への切り替えをスムーズに行うための流れと注意点について解説します。
銀行口座は「移行」できるのか？
まず大前提として、銀行間で直接「口座を移行する」仕組みは存在しません。たとえば、ゆうちょ銀行の口座を三井住友銀行の口座に変えることはできず、新たに三井住友銀行の口座を開設し、必要に応じて資金や引き落とし先を変更する必要があります。
つまり「口座を移行する」とは、新しい口座を作って、これまでの口座でしていた機能（給与振込、引き落とし、貯金など）をそちらに移す作業のことを指します。
三井住友銀行の口座開設の方法
三井住友銀行では、スマホから口座開設が可能です。アプリ「三井住友銀行アプリ」や公式Webサイトから申込ができ、本人確認書類（マイナンバーカードや運転免許証）を撮影して送信するだけで手続きが完了します。
実店舗でも手続きは可能ですが、最近ではアプリ経由の方が早く開設できる傾向があります。
現在使っている口座からの資金移動
新しい三井住友銀行の口座を開設した後は、今まで使っていた他行の口座から資金を移します。これはATMでの現金引き出しと入金、あるいはネットバンキングでの振込で簡単に行えます。
複数の引き落とし設定をしている場合は、これらの引き落とし先も順次変更していく必要があります。
給与振込や公共料金の引き落としを移すには
給与振込先を変更したい場合は、勤務先の人事・経理部門に「給与振込口座変更届」を提出します。企業によってはWeb上で申請ができる場合もあります。
また、公共料金や携帯電話料金の引き落とし口座は、各サービスのマイページやカスタマーサポートから変更が可能です。一度にすべて変更するのが難しい場合は、リストを作成して順番に行うとスムーズです。
既存口座を解約するタイミングは？
すべての引き落としや振込先の変更が完了してから、古い口座の解約を検討するとよいでしょう。まだ残高がある、引き落としが残っている、という状態で解約してしまうと、支払い遅延などのトラブルになることがあります。
不安な場合は、最低でも2～3か月は旧口座を残し、動きを確認してから解約するのが無難です。
まとめ｜「口座移行」は計画的に段階を踏むのがコツ
銀行口座の「移行」は、厳密には「新しい口座の開設」と「各種設定の移し替え」を指します。三井住友銀行への乗り換えは簡単にできる一方で、給与の振込先や支払い設定の変更を忘れないようにする必要があります。
一気にすべてを移行しようとせず、少しずつでも計画的に変更していくことで、トラブルなくスムーズに新しい口座へ移ることができます。
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