手取り26万円で国産高級車を維持しながら、自炊を中心とした節約生活を実践している20代男性は珍しくありません。しかし、将来のライフイベントや不確定要素を考慮すると、現在の家計バランスが本当に健全かどうかを冷静に見直す必要があります。この記事では、実際の生活費内訳をもとに、家計の適正性と改善案をファイナンシャルプランナー目線で詳しく解説します。
現在の家計内訳とバランスの評価
以下は、毎月の生活費と車関連費用の内訳です。
- 家賃:79,000円
- 食費:20,000円
- 光熱費:10,000円
- 通信費:10,000円
- 奨学金返済:16,000円
- 理容費:3,000円
- 雑費:5,000円
- 保険:2,000円
- 交際費:25,000円
- 貯金:20,000円
ここまでで生活費は190,000円。加えて、
- 駐車場:17,600円
- 車ローン:33,000円
- 保険:10,000円
- ガソリン:10,000円
車関連で計70,600円となり、合計260,600円です。手取りとほぼ同額であり、ボーナス頼みのバランスといえます。
国産高級車の維持は手取り比で適正か
金融庁や家計管理の専門家の多くは、「自動車関連支出は手取り月収の10~15%以内が望ましい」としています。今回の例では、車関連が27%超に達しており、将来的なリスクが高い状態です。
例えば33,000円のローンを10年続けた場合、総返済額は約400万円。年数が長い分、維持費や整備代が後年にかさみ、ダブル負担になる懸念があります。
支出項目ごとの見直しポイント
通信費(10,000円):格安SIMやインターネットとのセット割を活用することで月2,000〜4,000円まで削減可能。
交際費(25,000円):社会人の平均は15,000円前後。収入比から見てもやや高めなので見直し余地あり。
理容費(3,000円):コスパ良好。ヘアカットを自宅で行えばさらに節約も可能。
収支のバランスから見る「余力」と「備え」
現状は「赤字ではない」ものの、「貯蓄が少なく、予備費がない」状態です。病気、転職、事故などのライフリスクに対する備えが不十分といえるため、
- 緊急予備資金として月1〜2万円の積立
- ボーナスの全額を貯蓄またはローン繰上げ返済に充当
といった対策を検討しましょう。
高級車を維持するためにできる工夫
もし車を維持したいのであれば、
- 任意保険の見直し(年齢条件や走行距離設定)
- カーシェアや副業での車活用(Uberなど)
- メンテナンス費用を貯蓄に上乗せ
といった工夫を行うことで、月々の固定費負担を軽減することが可能です。
まとめ:将来を見据えた生活設計を
現在の家計は、ギリギリ健全圏内ですが、将来への備えが不十分な点が不安要素です。特に車関連支出は手取りに対する比率が高いため、今後の収入増加や支出削減を前提としないと家計がひっ迫する恐れがあります。
まずは貯金の増額と支出の最適化を行い、家計の安定性を高めることが将来の不安解消への第一歩となるでしょう。
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