信用情報に傷がついてしまった、いわゆる“ブラックリスト”状態の方でも、デビットカードの発行は可能なのでしょうか?自己破産はしていないが支払い遅延などの履歴がある方に向けて、デビットカードの特徴や審査の有無、使い方のポイントを解説します。
デビットカードは信用審査不要
デビットカードは、銀行口座にある残高から即時に支払いが行われる仕組みのため、基本的に信用審査が不要です。そのため、クレジットカードのように「過去の返済履歴」や「債務状況」などは発行の可否に影響しません。
たとえば、楽天銀行デビットカード、PayPay銀行のデビットカード、住信SBIネット銀行など、主要なネット銀行ではブラックでも問題なく作れるケースが多くあります。
デビットカードとクレジットカードの違い
デビットカードは、カードでの支払いが即座に銀行口座から引き落とされるのに対し、クレジットカードは「後払い」で翌月以降にまとめて請求されるという点で大きく異なります。
また、デビットカードは審査がないため、18歳以上の本人名義の口座があれば発行できる反面、分割払いやリボ払いなどの機能はありません。
ブラック状態でも作れるデビットカードの例
- 楽天銀行デビットカード(JCB/Visa選択可能)
- PayPay銀行デビットカード
- 住信SBIネット銀行デビットカード
これらはいずれも「口座開設=カード発行」なので、信用情報に不安があっても基本的には取得可能です。
発行にあたって注意すべきこと
ただし、まれに「過去にその銀行で不正利用や口座凍結があった場合」などには、発行を断られるケースもあります。つまり、ブラック情報よりも「その銀行との過去の関係」が重要視される場合もあります。
また、本人確認書類や登録住所の一致などが厳格に求められるため、正確な情報で申し込むことが大切です。
クレジットカードとの併用に注意
一部のデビットカードはVisaやJCBなどの国際ブランドに対応しているため、「クレジットカードと同様に」ネットショップや実店舗での利用ができます。ただし、定期引き落としやガソリンスタンドなどでは、デビットカードが非対応のケースもあります。
また、信用情報の修復を考えている方は、遅延解消後5〜7年後にクレジットカードへ再挑戦するのが一般的です。
まとめ
自己破産していなくてもブラックリスト状態である場合、クレジットカードの取得は難しくても、デビットカードなら多くの銀行で問題なく発行が可能です。
デビットカードは即時決済・審査不要という特性を活かし、無理のない資金管理に役立てましょう。銀行との過去の取引状況にも注意を払いながら、適切なカード選びを行うことが安心への第一歩です。
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