失業保険を受給中に就職した際に支給される再就職手当。順調に手続きが進めば安心ですが、「支給通知が来ない」「試用期間中でも申請できるのか?」といった不安を感じる人も少なくありません。今回は再就職手当の制度や申請の流れ、注意点を解説しつつ、どこに確認すべきかについても明確にします。
再就職手当とは?制度の基本を確認
再就職手当は、所定の条件を満たして早期に再就職した場合に、失業手当の一部を受け取れる制度です。主な支給条件には以下があります。
- 失業手当の支給残日数が3分の1以上ある
- 1年を超えて勤務する見込みがある
- 過去3年以内に再就職手当を受け取っていない
- ハローワークからの紹介以外でもOK(※条件あり)
そのため、試用期間中でも「雇用保険の加入対象」であれば、原則として申請は可能です。
試用期間中の再就職手当は支給されるのか?
多くの人が疑問に思うのが「試用期間中でも手当は支給されるのか?」という点です。答えは「はい、可能性はあります」。
重要なのは、試用期間中でも「労働条件通知書などにより1年以上の雇用が見込まれていること」が示されているかどうかです。また、雇用保険に加入していることが確認できることも条件となります。
労働保険番号が確認できないとどうなる?
再就職手当の審査には、会社が提出する「雇用保険被保険者資格取得届」がハローワークで確認される必要があります。これが提出されていない、または確認できないと、支給の手続きが保留となります。
よくあるのが、「会社から6月中に提出すると言われていたが、遅延していた」などのケースです。こうした場合、ハローワーク側では何も進められません。
ハローワークと会社、どちらに確認すべき?
このような状況で、「どこに問い合わせるべきか」と悩む人は少なくありません。原則的には、まずハローワークに連絡して、どの段階で処理が止まっているのかを確認しましょう。
その上で、「会社から労働保険番号の提出がされていない」と判明すれば、次に会社に再度確認を行います。つまり、最初はハローワークへ、それから会社へという順番が基本です。
支給決定通知が遅れている場合の対応方法
通常、再就職手当の申請から支給までは1〜2か月かかると言われています。もしそれ以上経っても通知が届かない場合は、以下のように対応しましょう。
- ハローワークに現在の審査状況を確認
- 会社に資格取得届が提出されたか再確認
- 必要に応じてハローワークの担当者に状況を説明し、対応を仰ぐ
ハローワークは市民の窓口であり、制度の運用者でもあるため、最も正確な情報を持っています。遠慮せず相談するのが最善です。
まとめ:再就職手当の確認はハローワークからが基本
再就職手当は、試用期間中でも条件を満たしていれば支給される可能性があります。支給が遅れている場合には、まずハローワークで進捗状況を確認し、必要に応じて会社側へも問い合わせましょう。
「どちらに聞くべきか?」という場面では、制度運用の主体であるハローワークが第一の窓口となります。適切なステップを踏んで、確実に受け取れるよう行動を起こしましょう。
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