結婚後の家計管理は、独身時代とは異なりさまざまな費用を共有することになります。中でも、年金や健康保険の支払いが「家計」なのか「小遣い」なのかで悩む方も多いようです。この記事では、既婚者がどのように年金や健康保険料を支払っているのか、実例や考え方を交えてご紹介します。
基本的には「家計」で支払うのが一般的
年金や健康保険は、生活の基盤を支える社会保障制度です。これらは本来、「個人の生活に必須な支出」として扱われるため、小遣いではなく「家計」から支払う家庭がほとんどです。
特に会社員の場合、給与から天引きされる社会保険料は世帯収入からの支出とみなされ、個人の裁量ではコントロールできない固定費となるため、夫婦で共有して家計から負担する形が自然です。
個人事業主・フリーランスの場合は?
自営業やフリーランスで国民健康保険・国民年金に加入している場合も、原則的には家計から支払うのが合理的です。これらの保険料は税金の一部のようなものであり、生活インフラと同様の扱いと考えるべきです。
ただし「世帯収入の大部分を夫が稼ぎ、妻が家計管理を行っている」ようなケースでは、保険料相当分を夫の小遣い扱いとして渡すなどの工夫をしている家庭もあります。
「小遣い」から払うケースはある?
例外的に「副業収入だけに課税された国民年金の追加分」や、「追納」「任意加入」など特別な支払いについては、小遣いから払っているという声もあります。
たとえば会社員として厚生年金に加入していても、副業収入により所得税が増え、追加で国民年金の付加保険料を払うケース。このような「本人が希望して支払う任意性の高い支出」は小遣い扱いにする家庭も見られます。
実際の既婚者の声:こんなふうに分けている
- ケース1:「社会保険は天引きなので、家計簿にも載せていません。完全に家計側で管理しています」
- ケース2:「自営業です。国保と国民年金は夫婦の生活費として、月に分担して支払っています」
- ケース3:「妻が専業主婦で、夫が全額支払い。でも管理上、小遣いから年金基金だけは自己負担にしてます」
このように、家庭によって考え方や方針に差はありますが、「社会保険は家計負担」が多数派です。
共働き夫婦の場合の分担方法
共働き夫婦の場合、お互いの給与から社会保険が引かれるため、各自が自身の保険料を負担している形になります。この場合は家計全体での収支を意識しつつ、それぞれの手取りを基に生活費を分担するスタイルが多く見られます。
「年金や健康保険も含めて世帯の可処分所得を平等に扱いたい」という意識が高いカップルほど、こうした透明性を大切にしている傾向があります。
まとめ:年金・健康保険は生活の一部、小遣い扱いは例外
年金や健康保険は、ほとんどの家庭で「家計」からの支出とされています。これはそれらが「生活必需支出」であり、娯楽や自由な使い道のある「小遣い」とは性質が異なるためです。
ただし家庭ごとの事情や考え方によって柔軟に運用されている例もあり、明確な正解はありません。夫婦でしっかり話し合い、お互いに納得できる分担スタイルを築くことが大切です。
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