新しく会社に入社した際、「健康保険証はいつ届くのか?」「紙の保険証は発行されないと聞いたけれど本当?」と不安に思う方も多いかもしれません。この記事では、入社後の保険証の仕組みと現在の発行状況についてわかりやすく解説します。
入社後すぐに保険証がもらえるわけではない
会社に入社すると、社会保険(健康保険・厚生年金)への加入手続きが始まります。ですが、手続き完了までには通常1~2週間、長いと1か月ほどかかることもあります。
そのため、入社直後に保険証は届かず、病院での診療時には「保険証がまだ手元にない」という状況になることがあります。
健康保険証の種類と発行方法の変化
従来は紙またはカードタイプの健康保険証が郵送で発行されていましたが、2024年からは段階的に「マイナ保険証(マイナンバーカードと健康保険証の一体化)」の利用が推奨されています。
ただし現在も紙の保険証は廃止されていないため、多くの健康保険組合では引き続き発行されます。とはいえ、企業や保険組合によっては「発行まで時間がかかる」または「マイナンバーカードの登録を優先」とされるケースもあります。
保険証が届くまでに病院に行きたい場合
健康保険証が手元にない期間に通院が必要な場合でも、いったん10割(全額)自己負担で支払い、その後「療養費の支給申請」により7割分が返金されます。
会社や保険組合に申請方法を確認し、領収書や明細書は必ず保管しておきましょう。
仮の保険証「資格証明書」について
企業によっては、手続き中の間に「健康保険資格証明書」という仮証明書を発行してもらえることもあります。これがあれば、病院で通常の保険証と同じように使える場合があります。
必要な場合は会社の人事や労務担当者に問い合わせて、発行を依頼しましょう。
マイナ保険証の登録で早期対応も可能
すでにマイナンバーカードを取得していて「マイナ保険証」登録済みであれば、カードリーダー対応の病院で保険診療が受けられます。
ただし、加入手続きが完了していなければマイナ保険証でも保険情報が反映されないため、登録状況を事前に確認しておくことが重要です。
まとめ:焦らず確認と申請を
入社後すぐに健康保険証が届かないのはよくあることですが、保険証が届くまでもいくつか対応策があります。仮の証明書の申請や、マイナ保険証の活用、そして必要な場合は後から療養費を申請すれば負担も軽減できます。
不明点があれば、まずは会社の人事部門や保険組合に問い合わせることをおすすめします。
コメント