自損事故で車両保険を使うかどうか悩むのは、補償額と等級低下による将来の保険料上昇のバランスが難しい問題です。本記事では、補償額の11万円と3年間で3等級等級が下がる影響を具体的にシミュレーションし、買い替えタイミングとの関係も踏まえて最適な判断を導く解説をお届けします。
補償額11万円で得か損か?ポイント整理
車両保険から支払われるのは21万円から免責10万円を差し引いた11万円です。一方、3等級ダウンにより翌年以降の保険料は通常約20〜40%上昇します。
例えば現在年間保険料が8万円の場合、3等級ダウンで約1.6万円〜3.2万円上乗せとなり、3年間で合計約5万円〜10万円の追加負担に。これを補償額11万円と比べると、今すぐ補償を受ける方が有利と判断できるケースが多いです。
買い替え予定のタイミングも鍵になります
子どもが免許取得後、冬〜春に新車購入を予定しているとのことですが、保険の更新は10月です。
このタイミングで事故を申請すると、新車加入も同じ等級でスタートできるメリットがあります。逆に、保険を使わずにそのまま乗り続ける場合、新車購入時に高等級が引き継げず、同じ等級でのスタートが難しくなることもあります。
実例で考える損益分岐のシミュレーション
項目 | 想定額 |
---|---|
年間保険料(現在) | 80,000円 |
3等級ダウンによる上昇率 | 20~40% |
追加負担(年間) | 16,000~32,000円 |
追加負担(3年間合計) | 48,000~96,000円 |
補償受取額 | 110,000円 |
このように、3年間の保険料追加負担が96,000円以下であれば、11万円の補償額を受け取る方が得となります。
保険会社にデータ調査依頼するコツ
型式や初年度登録がわからない状態でも、保険会社に情報提供をお願いすれば、加入車両の等級影響や将来保険料の目安を提示してもらえます。
スマホで車検証の写真を撮影し、メールや公式アプリにて送信すると、同様の車種例で見積もりを取ってもらいやすくなります。
まとめ:11万円受け取って新車へ進むのが有力
・補償受け取り11万円に対し、3年間の等級ダウンによる保険料増加は最大でも約9.6万円程度と想定でき、有利に働く可能性が高い
・新車購入予定に合わせて事故申請→補償を活用し、同等級で継続加入が可能
・保険会社に必要情報を送れば、より正確な上昇額目安を教えてもらえます
以上より、「車両保険を使って11万円受け取る → 新車購入に向けて同等級で再スタートする」流れが合理的と言えるでしょう。
コメント