金利の差は複利で逆転する?1ヶ月0.50%と1週間0.45%の定期預金、どちらが有利か徹底検証

貯金

定期預金を選ぶとき、金利だけでなく預入期間や複利効果も重要な判断材料となります。今回は「1ヶ月0.50%」と「1週間0.45%」の定期預金を比較し、複利運用によって利息が逆転する時期を計算しながら検証していきます。

比較の前提条件を整理

まずは前提を統一しましょう。どちらの預金も元本は10万円とし、利息は税引き前、元利自動継続(複利)と仮定します。

1ヶ月0.50%の商品は、1ヶ月ごとに利息が0.50%ずつ加算されます。1週間0.45%の商品は7日ごとに0.45%の利息が加算され、こちらも複利運用される前提です。

単利ではなく複利がカギ

1週間ごとに利息が付く「短期かつ複利」の運用は、回転が速いため長期間で見ると有利になる可能性があります。

例:1ヶ月で1回0.50%増えるよりも、1週間ごとに0.45%を4回重ねた場合(複利で1.0183倍程度)になるため、差が縮まりやすいです。

実際に逆転するタイミングは?

シミュレーションによると、約12ヶ月(1年間)経過したあたりから、1週間0.45%の複利が1ヶ月0.50%の複利を上回る傾向があります。

なぜなら、1週間0.45%の年換算複利は約25.0%、1ヶ月0.50%の年換算複利は約6.17%程度になるためです(いずれも理論上の計算)。

注意点:利息の取り扱いや税金に注意

金融機関によっては1週間定期の元利継続ができない場合もあり、単利での再投資になると複利効果は発揮されません。

また、利息には20.315%の税金がかかるため、複利運用の計算と現実には差が出ます。

どう選ぶ?投資期間と利便性から判断

1週間0.45%の方が理論上は有利ですが、実際に1年間以上継続できるか、再投資の手間や商品継続性なども考慮する必要があります。

頻繁に満期を迎えると手続きが煩雑になることもあるため、手軽さを重視するなら1ヶ月0.50%も十分選択肢となります。

まとめ

理論上、1週間0.45%の定期預金は複利効果によって1年程度で1ヶ月0.50%を上回る可能性があります。

ただし、金融商品の実際の運用条件(元利継続可否、税金、再投資の可否)によって結果は変わるため、契約前に必ず詳細を確認しましょう。

「短期高頻度の商品ほど複利効果は大きくなる」この原則を理解し、自分に合った運用を選んでください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました