クレジットカードには「ショッピング枠」と「キャッシング枠」という2つの利用枠があります。多くの人はショッピング枠の方が高いイメージを持っているかもしれませんが、実はキャッシング枠の方が高くなるケースも存在します。この記事では、その理由と背景、そしてどのような利用者に起こりうるのかを詳しく解説します。
ショッピング枠とキャッシング枠の基本的な違い
ショッピング枠は、日常的な買い物やオンライン決済などで商品やサービスを購入する際に利用される枠です。一方でキャッシング枠は、現金をATMなどから借り入れる目的で利用する枠です。
どちらの枠もカード会社の審査によって個別に設定されますが、一般的にはキャッシング枠の方が少額に設定されることが多いです。これは現金の借入には貸金業法が適用されるため、より慎重な審査が行われるからです。
キャッシング枠の方が高くなるケースとは?
実際にキャッシング枠がショッピング枠よりも高くなるケースは少ないものの、以下のような状況で起こりうる可能性があります。
- 過去にキャッシング利用履歴が豊富で返済に遅延がない
- カードの発行元が信販系や消費者金融系でキャッシングを重視している
- 申込時にキャッシング枠を高く希望した
特に、消費者金融系の発行するクレジットカードでは、キャッシング枠の設定に積極的な傾向があります。
総利用枠との関係性に注意
クレジットカードの「利用可能枠(総枠)」の中で、ショッピング枠とキャッシング枠はそれぞれの上限が設定されます。ただし、これらは独立しているわけではなく、総利用枠の範囲内で調整されます。
たとえば、総枠が50万円でキャッシング枠が30万円、ショッピング枠が20万円というケースもあり得ます。この場合、キャッシングに多く割り当てられているという見え方になります。
キャッシング枠が高いことのメリットとリスク
キャッシング枠が高いことで、急な出費や現金が必要な場面で助かることがあります。特に海外旅行時などでは、ATMで現地通貨を引き出せるのは便利です。
一方で、利息が高く返済負担が大きくなるリスクもあるため、むやみに借入を繰り返さないよう注意が必要です。キャッシングは基本的に年率15%〜18%の利息がかかるため、長期間の利用は避けましょう。
自分の枠を確認する方法
自身のショッピング枠・キャッシング枠を知りたい場合は、次の方法で確認できます。
- カード明細書や契約書の記載を確認
- 発行元のマイページやアプリで確認
- カスタマーサポートに直接問い合わせ
カードごとに設定が異なるため、複数枚所持している方はそれぞれのカードで確認しておくことが重要です。
まとめ:キャッシング枠が高くなるのは例外だが可能性はある
クレジットカードの利用限度額において、キャッシング枠がショッピング枠より高く設定されることは珍しいものの、カードの種類や利用者の信用状況によっては十分に起こりうる現象です。
自分の枠の配分を理解し、用途に合わせた適切な使い方をすることで、カードの利便性を最大限に活かすことができます。
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