iPhoneユーザーの中には、複数の交通系ICカードをAppleウォレットに追加して便利に使いたいと考える方が増えています。特にPASMOとSuicaの両方を通学定期などで利用している場合、それぞれをモバイル化して使い分けたいというニーズは多いです。本記事では、PASMOとSuicaをAppleウォレットに同時に登録する方法と、それぞれを使い分ける際の注意点について詳しく解説します。
AppleウォレットにPASMOとSuicaは同時登録できる?
Appleウォレットでは、PASMOとSuicaを同時に登録することが可能です。iOS 13以降を搭載したiPhone 8以降の機種であれば、両方のカードをそれぞれのアプリを通じて登録することができます。
ただし、同時に利用できるのは1枚のみです。つまり、iPhoneでタッチして改札を通る際に、どちらか一方を「エクスプレスカード(エクスプレス交通カード)」として設定する必要があります。
エクスプレスカード設定とその切り替え方法
エクスプレスカードに設定された交通系ICカードは、Face IDやTouch IDなどの認証を省略してタッチのみで使えるため、改札通過がスムーズです。設定は「ウォレット」アプリ内から簡単に行えます。
- 設定アプリ > ウォレットとApple Pay > エクスプレスカード
- 利用したいPASMOまたはSuicaを選択
例えば、PASMO定期を通学で使い、Suicaを私用で使いたい場合は、平日はPASMOをエクスプレスカードに、休日はSuicaに切り替える運用も可能です。
複数の定期券を使いたい場合の注意点
PASMOとSuicaは別々の事業者が発行するICカードであり、どちらにも通学定期機能を追加できますが、1台のiPhoneに同時に2つの通学定期券を登録して運用することは基本的には非推奨です。
特に定期区間が重複する場合や、改札での読み取りエラーのリスクがあるため、学校や交通事業者に事前に確認しておくことをおすすめします。
すでにPASMOがある状態でSuicaを追加しても大丈夫?
はい、すでにPASMOがAppleウォレットに追加されていても、Suicaを追加することは可能です。それぞれのアプリ(「PASMO」アプリおよび「Suica」または「モバイルSuica」アプリ)を使って、追加やチャージ、定期券の購入・管理ができます。
ただし、交通機関での利用時にどちらがアクティブになっているかを必ず確認してください。意図しないカードから運賃が引かれるケースがあるため、定期的にエクスプレスカード設定を見直す習慣をつけると安心です。
万一うまく読み取られないときの対処法
改札で反応しない、または違うカードで支払われたときの原因として以下が考えられます。
- エクスプレスカードの設定ミス
- 複数のICカードが近接していて誤読みされた
- SuicaまたはPASMOの残高不足
その場で通過できなかった場合は、駅係員にモバイル画面を提示することで対応してもらえます。エラー履歴を確認して原因を追跡しておくと再発防止になります。
まとめ|モバイルPASMOとSuicaは上手に使い分けよう
PASMOとSuicaはAppleウォレットに両方登録可能ですが、同時に使えるのは1枚のみという点に注意が必要です。エクスプレスカード設定を状況に応じて切り替えることで、通学や私用、旅行などに応じた柔軟な運用ができます。事前に設定や使い方をしっかり把握して、快適なモバイル乗車を実現しましょう。
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