ゆうちょ銀行の通帳を親名義から子ども名義に変更したいというご相談は少なくありません。この記事では、名義変更の可否や手続き方法、それに伴う注意点をわかりやすく解説します。
名義変更は原則できない理由と代替策
ゆうちょ銀行では名義変更が原則不可です。法律上、通帳や口座の名義を別人に変更することはできません。理由としては本人確認義務やマネーロンダリング対策により、同一人物以外への名義変更が禁止されているためです。
このため、たとえ親子間でも通帳の名義変更は不可となっています。
代替となるのが、新たに子ども名義の口座を開設し、資金を移す方法です。既存の親名義口座から子ども名義口座へ振替すれば、実質的に通帳の名義変更と同様の運用を可能にします。
子ども名義の口座は何歳から開ける?
実は、赤ちゃんでも口座開設できます(年齢制限なし)。親権者が代理で申し込み、通帳やキャッシュカードの交付が可能です:contentReference[oaicite:0]{index=0}turn0search13】。
「ゆうちょ手続きアプリ」では、15歳以下の子ども名義の口座開設が可能。16歳以上の場合は本人による手続きが必要になります:contentReference[oaicite:1]{index=1}turn0search2】:contentReference[oaicite:2]{index=2}turn0search10】。
手続きの流れと必要書類
以下が主なステップです。
- ①親権者が郵便局窓口またはアプリで子ども名義の口座を開設
- ②子どもの通帳・キャッシュカードを受取り
- ③親名義口座から子ども口座へ振替(資金移動)
必要書類は以下の通りです。
- 親権者の本人確認書類(運転免許証など)
- 子どもの本人確認書類(健康保険証+母子手帳等、またはパスポート等写真付き1点)
- 印鑑(通帳用)
注意点:税務・贈与の視点
親名義から子ども名義への資金移動は贈与に該当する可能性があります。年間110万円を超える場合、贈与税が課される可能性があるため注意が必要です。
大きな金額の移動を予定している場合は、事前に税理士など専門家への相談をおすすめします。
名義変更できない場合の選択肢まとめ
方法 | メリット | 注意点 |
---|---|---|
名義変更 | - | 不可(法律・銀行ルール) |
新規子ども口座開設+資金移動 | 名義変更と同等の実運用 | 贈与税に注意 |
親が代理人として管理 | 通帳管理可能、口座解約不要 | 運用ルールの確認が必要 |
実際の手続き事例
例えば、0歳の赤ちゃん名義で口座を開設し、初回の記念入金を1円単位で行うことも可能です。通帳を記念品として保管する家庭も増えています:contentReference[oaicite:3]{index=3}turn0search13】。
また、親が代理人登録を行うことで、預金の出し入れや通帳記帳を親が行うケースもあります。これにより、名義変更せずとも子どもの口座を管理できる点がメリットです:contentReference[oaicite:4]{index=4}turn0search3】。
まとめ
ゆうちょ銀行では名義変更ができないため、実務的には新しく子ども名義の口座を開設し資金を移す方法が最適です。
口座開設は年齢制限がなく、親権者が代理で手続きできますが、16歳以上は本人が必要になります。
資金移動は贈与税に留意し、必要に応じて専門家へ相談しましょう。
子ども名義の通帳を将来の記念や教育資金の管理に活用したい方にも、この方法はおすすめです。
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