大学2年でアルバイトしている学生の方にとって、「週20時間以上」で社会保険に加入するかどうかは大きな分かれ目です。本記事ではそのルールをわかりやすく整理し、夏休みなど勤務時間が増える時期の判断基準も丁寧に解説します。
週20時間とは?何が条件になるの?
「週20時間以上」というのは、雇用契約書に記載された所定労働時間が対象です。実労働時間ではなく「契約上の時間」で判断されます。
契約上は20時間未満でも実働が2か月連続で週20時間以上になり、その状態が継続すると判断された場合、3か月目から加入義務が発生します。
加入条件はこれだけ?他に確認すべき項目は?
健康保険・厚生年金に加入するには、以下の条件すべてに当てはまる必要があります。
- 週の所定労働時間が20時間以上
- 月額賃金が8.8万円以上(年収106万円以上)
- 雇用期間が2か月を超える見込みがある
- 学生でない(昼間制学生は除外。ただし休学中・通信制学生などは含む)
- 勤務先の従業員数が51人以上(2024年10月以降)
これらを満たすと学生でも加入の対象となります。
夏休みや繁忙期の勤務増加はどう扱われる?
夏の長期休みだけ週20時間超となる場合、その2か月間、かつ継続の見込みがあると見なされると、3か月目以降に加入が必要となる可能性があります。
1か月だけの繁忙期で終わるなら問題ありませんが、契約が延長されて2か月以上続く見込みがある場合は注意が必要です。
シフトが週によってばらつくときの年間判断
週20時間を超える週と超えない週が混在する場合、1か月単位で「月合計の所定労働時間÷(年間52週÷12カ月)」で週平均を計算します。
月80時間勤務なら週平均18.5時間となり、20時間未満と判断される例もあります。
学生でも社会保険に加入したほうがいい?メリット・デメリット
社会保険料は自己負担分が発生しますが、健康保険で病気・ケガの負担が減り、厚生年金加入により将来の年金額も増えます。
「手取りが下がる」「扶養範囲を超える」などの影響もあるため、自分のライフプランに合った働き方を考えることが大切です。
まとめ
社会保険加入は「週20時間」「月8.8万円」「2か月以上」「学生でない」「事業所の規模」のすべてを満たす必要があります。
夏休みなどで勤務時間が増える場合は、契約内容や勤務実態を月単位で確認し、必要なら事業所とも相談して加入要件を見極めましょう。
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