共働き世帯が増加する中、子育て世代の支出はますます複雑になってきています。「普通の生活をしているつもりなのに、なぜか支出が多い」と感じている家庭は少なくありません。この記事では、地方に住む4人家族で月60万円の支出は本当に多いのか、全国の平均と照らし合わせながら家計を見直すヒントをご紹介します。
地方の4人家族の生活費平均は?
総務省「家計調査」(2024年版)によると、4人世帯の平均支出は約35〜45万円。都市部ではやや高く、地方ではそれより少ない傾向があります。
つまり、地方在住で月60万円という支出は、平均を15〜20万円ほど上回っている可能性があるため、やや高めといえます。ただし、各家庭のライフスタイルや価値観によって違いがあるため、すぐに「異常」と決めつけるのは早計です。
支出の内訳を見てみよう
支出が多く感じるときは、まず「家計の見える化」がカギです。以下は4人家族でよくある支出の目安です。
項目 | 目安(月額) |
---|---|
住宅ローン | 8万〜12万円 |
食費 | 8万〜10万円 |
光熱費・通信費 | 3万〜5万円 |
保険 | 2万〜4万円 |
教育費(習い事含む) | 5万〜10万円 |
車関連費(2台分) | 5万〜8万円 |
娯楽・交際費 | 3万〜5万円 |
その他(日用品・医療など) | 3万〜5万円 |
このように、すべてにゆとりを持って使っていると、60万円に達するのも不思議ではありません。
支出が増える家庭の特徴とは
「収入が多いと支出も多くなりがち」というのはよくある話です。特に以下のような点が重なると支出が膨らむ傾向にあります。
- 教育に熱心で習い事や塾の費用がかかる
- 共働きで外食や中食の頻度が高い
- 保険料が高額で見直しをしていない
- 車を2台所有し、維持費が重い
- 娯楽や旅行、レジャーにお金をかけている
こうした「気づかないうちに使っている支出」を洗い出すことが節約の第一歩です。
支出を見直すポイント
60万円という支出が「価値のある使い方」かどうかを確認するには、以下のポイントをチェックしてみましょう。
- 保険:必要以上にかけていないか
- 通信費:格安SIMなどで削減可能か
- 教育費:内容と費用のバランスは妥当か
- 自動車:2台とも本当に必要か
- 外食・中食:頻度と単価を見直す余地はあるか
たとえば、習い事を3つ以上している場合や、外食が週3回以上ある家庭では、支出が平均より多くなる傾向にあります。
家計の見直しに使える無料ツール
家計簿アプリを活用することで、無意識の出費に気づくきっかけになります。代表的なアプリには以下のようなものがあります。
- マネーフォワード ME
- Zaim(ザイム)
- Moneytree(マネーツリー)
これらのアプリでは銀行口座やクレジットカードと連携して、自動で支出を記録・分析してくれます。
まとめ:支出は「金額」より「中身」のバランスが大切
月60万円という支出は、たしかに平均より多めですが、それが家族にとって納得のいく使い方であり、生活の満足度が高いのであれば、決して無駄ではありません。
とはいえ、家計の見える化をすることで、より効率的な使い方が見つかる可能性もあります。まずは内訳を把握し、「必要な支出」と「見直せる支出」を分けて整理してみましょう。無理なく改善できるポイントが見つかるはずです。
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