20代の共働き夫婦にとって、今後のライフイベントに向けた貯金の計画はとても重要です。「みんなはどれくらい貯めてるの?」「うちのペースは遅い?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。本記事では、実際の収入事例に基づいた貯蓄の目安や、月ごとの理想的な貯金額、将来設計の考え方について解説します。
20代夫婦の平均的な貯金額とは?
総務省の家計調査などによると、20代の共働き夫婦(子なし世帯)の平均貯蓄額は約200万~300万円とされています。ただしこれは中央値ではなく平均値のため、実際には貯蓄ゼロの家庭も少なくありません。
つまり、貯金が「今は30万円しかない」と落ち込む必要はありません。むしろ、「これからどう増やすか」の方が大切です。
夫婦の収入から見る、毎月の理想的な貯金額
理想的な貯金額は「手取り収入の2割」とされています。たとえば、年収330万円+270万円=600万円の世帯では、手取りは約480万円(月あたり約40万円)と仮定すると、月8万円程度の貯金が理想です。
無理のないスタートとしては、月5万円からでも十分です。ボーナスがあるなら、その半分を貯金に回すなど工夫をしましょう。
今から始める貯金のための家計改善術
- 固定費の見直し:家賃・通信費・保険料など毎月出ていくお金を減らすのが最優先。例えばスマホを格安SIMにするだけで年間数万円の節約が可能。
- 先取り貯金の活用:給与が振り込まれたら自動で別口座に一定額を移す設定に。余ったお金を貯めるのではなく「最初に貯める」が鉄則。
- 生活防衛費の確保:まずは生活費3~6か月分(約80~120万円)を目標にするのが安心。
子どもを考えるなら30歳までに備えるべきこと
子どもを持つ場合、出産費用や育児用品、育休中の収入減などで支出が増えます。これを見越して「30歳までに貯金100万円以上」を目標にすると安心です。
特に、育休に入るパート側の収入が止まる可能性がある場合は、夫婦のどちらか1人の収入でも3か月~半年は暮らせる貯蓄が望ましいでしょう。
実例紹介:同年代の夫婦の貯金事情
たとえばAさん夫婦(夫:年収350万、妻:年収280万)は、家賃6.5万円の2LDKに住みながら、月6万円を貯金しています。内訳は「夫名義の口座に3万円」「妻名義の積立預金に3万円」で、年間72万円のペースです。
ボーナス時には各10万円を追加で貯金し、1年で約100万円を達成しています。
まとめ:今の収入でも“正しく”貯めれば未来は明るい
現在の貯金額が少なくても、毎月の習慣を見直すだけで確実に貯金は増えていきます。重要なのは「収入に見合った貯金ペース」と「将来に向けた準備」です。
「いくらあれば安心か」ではなく、「どんな暮らしをしたいか」を起点に計画してみましょう。そして、今できることからコツコツと始めることが、将来の大きな安心につながります。
コメント