2024年から始まった新NISA制度は、資産形成を後押しする大きなチャンスです。しかし、「今ある貯金150万円で始めても大丈夫?」「いざという時のお金はどれくらい残しておくべき?」といった不安もつきもの。この記事では、独身の方が安心してNISAを活用するための生活防衛資金の目安や考え方を解説します。
生活防衛資金とは?なぜ必要なのか
生活防衛資金とは、病気・ケガ・失業・災害など予期せぬトラブルに備えて現金で確保しておくべき資金のことです。投資と異なり、「減らないお金」としての役割を果たします。
もしNISAに全額を投資してしまい、急にお金が必要になった時に相場が下落していたら、損失を確定させてしまうリスクもあります。
独身者の生活防衛資金はいくら必要?
一般的に推奨される目安は、生活費の3〜6ヶ月分。独身の場合、身軽ではありますが全てを自分で賄う必要があるため最低3ヶ月分は確保したいところです。
例えば、家賃・食費・通信費・光熱費などで月15万円かかる方なら。
- 最低ライン(3ヶ月分)=45万円
- 安心ライン(6ヶ月分)=90万円
この範囲を現金として残し、それ以外を投資に回すのが理想的です。
実際のケース:貯金150万円ある人の場合
質問者のように「現金150万円」があるケースでは、次のように考えると安心です。
- 90万円 → 現金のまま(生活防衛資金)
- 60万円 → 新NISAで積立投資を開始
このように分けておけば、万一の支出にも備えつつ、積立投資で長期的な資産形成を進めることができます。
さらに、60万円を一括ではなく「月3万円ずつ積立」にすれば、リスクも分散され安心です。
生活防衛資金はどこに置くべき?おすすめの保管方法
以下のような安全性と流動性の高い場所に置いておくのがおすすめです。
- 普通預金口座(ネット銀行で利率の良いもの)
- 定期預金(引き出しにくさを活かして使いすぎを防止)
- 貯蓄用の別口座(使い分けで管理がしやすくなる)
生活費と投資資金、そして防衛資金をしっかり分けることで、精神的にも落ち着いて資産形成が進められます。
NISAでの投資スタートにおすすめのスタイル
新NISAでは、つみたて投資枠・成長投資枠があり、長期的なインデックス投資が基本戦略となります。
- つみたて投資枠:eMAXIS Slimシリーズ、SBI・V・S&P500など
- 月3万円以下でスタート:収入の5〜10%程度を目安に
生活防衛資金がしっかり確保できていれば、多少の価格変動にも動じず投資を継続できます。
まとめ:生活防衛資金を整えて安心してNISAを始めよう
独身の方が新NISAを始めるにあたっては、生活防衛資金として最低でも生活費の3ヶ月分(できれば6ヶ月分)を現金で確保しておくことが基本です。
現金150万円あれば、そのうち90万円を防衛資金に充て、残りで投資をスタートするのがバランスの取れた戦略です。
無理のないペースで「貯める」「守る」「増やす」を両立し、安心・安全な資産形成を目指しましょう。
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