退職後の国民年金手続きを忘れたらどうなる?追納・社会保険加入との関係を解説

年金

会社を退職して無職や試用期間中になると、一時的に社会保険から外れることがあります。その際に必要になるのが「国民年金への切り替え手続き」です。とはいえ、忙しさやうっかりで手続きを忘れてしまうことも。今回は、国民年金の加入手続きを忘れていた場合の対応や、今後の社会保険加入との関係について詳しく解説します。

国民年金の手続きをしていないとどうなる?

会社を退職した時点で厚生年金の資格を喪失するため、60歳未満の人は原則として国民年金に加入する義務があります。市区町村の年金窓口での届け出が必要ですが、もし手続きを忘れていた場合、後から加入しても未手続き期間分の保険料はさかのぼって請求されます。

今回のように、4月に退職して現在まで未加入だった場合は、加入手続きを行った時点で4月以降の分が一括で請求される可能性が高いです。

国民年金の未納を放置するとどうなる?

国民年金は義務であるため、加入の手続きをせずに放置していると以下のようなリスクが発生します。

  • 将来の年金額が減る
  • 障害年金や遺族年金の受給要件を満たせない可能性
  • 最終的に強制徴収・財産差押えに発展することも

短期間ならばリスクは少ないですが、無視し続けると後々大きな問題になるため、なるべく早めに市区町村の窓口へ相談に行くのがおすすめです。

9月に社会保険加入予定なら放置してもいい?

9月1日から新しい勤務先で社会保険に加入できる予定であっても、4月〜8月までの期間は国民年金の義務が発生しているため、加入手続きをしていないまま放置するのは望ましくありません。

加入手続きを行えばその分の保険料は請求されますが、納付猶予制度や免除申請が可能な場合もあるため、「高くて払えないから放置する」という判断は避けた方が良いでしょう。

保険料の納付猶予・免除制度とは

収入が少ない・無職・就職活動中などの事情がある場合、「保険料免除」または「納付猶予」の制度を利用できる可能性があります。

  • 全額免除:前年所得が一定基準以下
  • 納付猶予:50歳未満かつ所得が少ない
  • 学生納付特例:学生で収入がない場合

申請は市区町村の年金担当窓口または年金事務所で行えます。審査に通れば未納扱いにはならず、将来の年金受給にも影響しにくくなります。

一括請求が来る?分割納付はできる?

国民年金の保険料はさかのぼって最大2年分まで請求されることがありますが、実際には半年〜1年分の納付を求められるケースが多いです。急に高額の支払いが難しい場合でも、分割納付や延納相談が可能です。

年金事務所または市区町村に問い合わせれば、収入状況に応じた対応をしてくれますので、「払えないから無視」で済ませず、一度相談してみましょう。

まとめ|今からでも手続きを!未納期間は後から請求される

会社を退職後に国民年金の手続きを忘れていた場合、4月以降の未加入期間分はさかのぼって加入・納付する必要があります。9月に社会保険へ加入できる予定でも、4月〜8月分は国民年金の義務があります。

納付が難しい場合は、免除や猶予の制度を活用しましょう。年金は将来の生活に関わる大事な制度なので、不安な点があれば早めに年金事務所に相談するのがベストです。

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