実家で家族と一緒に暮らしていると、国民健康保険の納付書が1通だけ届くことがあります。「これは誰の分?」「合算されているの?」といった疑問を持つ方も少なくありません。本記事では、国民健康保険料の通知や支払いの仕組みを解説しつつ、必要に応じて分ける方法まで詳しく紹介します。
国民健康保険は「世帯単位」で管理されている
国民健康保険は、加入者一人ひとりに保険料が課されますが、保険料の納付は「世帯単位」でまとめて請求されます。つまり、同じ世帯に複数の国保加入者がいる場合、その全員分の保険料が合算された納付書が世帯主宛に届くのが原則です。
そのため、たとえば本人と妹が国保に加入していて、実家暮らしで世帯が同じであれば、1通の納付書に2人分の保険料が含まれていると考えられます。
納付書の金額が誰の分か分からないときは?
納付書の中にある明細や計算書には、各人の保険料が記載されていることがあります。「被保険者別賦課額一覧」などという名称の用紙が同封されていれば、それを確認しましょう。
もし明細が見つからない、または不明瞭な場合は、市区町村の国保窓口に問い合わせれば、個別の保険料額を教えてもらえます。
世帯を分けて個別に納付書をもらうことは可能?
同じ家に住んでいても、住民票上の「世帯」を分けることで、国保も別々に管理されるようになります。これを「世帯分離」と言います。
たとえば、妹を住民票上別世帯として登録すれば、妹の保険料は妹名義で届くようになります。ただし、世帯分離には住民票の変更手続きが必要で、世帯主が変わると扶養控除などの他の制度にも影響があるため、事前によく検討しましょう。
家族で分担して払いたいときの現実的な対処法
世帯分離が難しい場合でも、支払いそのものは家族ごとに分けて行っても問題ありません。たとえば振込やコンビニ支払いで、あらかじめ金額を分けて家族内で精算しておくなどの方法があります。
また、口座振替を利用している場合には、世帯主の口座からまとめて引き落とされるため、事前に誰がいくら払うかを明確にしておくことが大切です。
納付が困難な場合の相談先
収入が少ない、世帯での負担が大きいなどの理由で保険料の納付が難しい場合は、市区町村の窓口で「減免制度」や「分割納付」の相談が可能です。
国税庁の案内(外部リンク)なども参考に、制度を活用しましょう。
まとめ:封筒1枚に家族全員分が入っていることが多い
国民健康保険の納付書は、住民票上の世帯を基準にまとめて送付されるのが通常です。支払額が誰の分か分からないときは、明細書を確認するか、役所に問い合わせましょう。
必要があれば世帯分離や、支払い方法の工夫によって家族間の分担も可能です。無理なく納められるように、制度を理解し上手に活用していきましょう。
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