外貨建て貯金は続けるべき?借金返済との優先順位と正しい判断のポイント

ローン

将来のために始めた外貨建ての積立貯金。しかし一方で、リボ払いや銀行ローンなどの借金が膨らんでいると、どちらを優先すべきか迷う方も多いのではないでしょうか。本記事では、「今は貯金を続けるべきか」「借金返済を優先すべきか」を、金利・リスク・長期的な視点からわかりやすく解説します。

まずは借金の金利を確認するのが第一歩

リボ払い(楽天カードや家電ローンなど)は、年利15〜18%という非常に高い金利がかかっています。これは、仮に100万円の残高を1年間放置すれば、15万円〜18万円の利息が発生する計算です。

一方、外貨建て預金の金利は高く見えても、為替リスクや税金(為替差益に対する20.315%)を差し引くと、実質利回りは低くなる場合もあります。したがって、金利の高い借金から先に返済する方が、結果的に資産を守る近道になります。

外貨建て預金の「今解約したら損」は本当に損?

「為替が円高で解約すると元本割れするから、今は解約しない方がいい」という考えはもっともですが、借金の利息がそれ以上に大きければ、実際は“解約して返済に回す方が得”というケースも少なくありません。

たとえば、今30万円分の外貨預金が為替差で2万円目減りしていたとしても、年利15%の借金30万円を一括返済すれば、年間4.5万円の利息をカットできます。2万円の損失で4.5万円の支出を防げるなら、経済的にはプラスです。

外貨建て貯金を残したい場合の現実的な対応策

どうしても外貨預金を手放したくない場合、次のような方法を組み合わせて返済負担を減らせる可能性があります。

  • リボ払いを「一括返済」に変更して利息負担を減らす
  • 銀行ローンを金利の低いカードローンやおまとめローンに借り換える
  • 副業や不要品の売却などで一時的な返済原資を確保する

ただし、これらの対策を取る際も、常に「借金にかかる利息」と「外貨預金の実質利回り」を比較し、冷静な判断を行うことが大切です。

将来のための積立と今の借金、どちらが大切か

資産形成を目指すなら、外貨建て貯金は有効な手段のひとつです。ただし、借金という「毎月コストが増える負債」を残したまま資産形成を進めるのは、逆効果になるリスクも高いです。

特にリボ払いのように、月々の支払いが一定でも利息が大きく膨らむ仕組みでは、完済までに想定以上のお金が必要になるケースもあります。

まとめ:借金の金利は見えない「損失」。貯金より先に片づけよう

外貨建て積立を途中で解約するのは心理的に抵抗があるかもしれませんが、現実的には、高金利の借金を放置するほうが損失は大きくなりやすいです。

「今損するかもしれない外貨預金」より、「毎月確実にコストが増えている借金」の方が優先度は高いと考えるのが基本です。解約を検討する場合は、為替の状況や解約手数料も確認した上で、トータルで得か損かを計算して判断しましょう。

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