職場で社会保険に切り替えたのにマイナポータルに資格情報が反映されず、国保の脱退手続きもできずに保険料が二重で引き落とされてしまう方へ、正しい対処法や流れを実例付きで解説します。
なぜマイナ保険証に新しい資格情報が表示されないのか?
転職や社会保険加入の際、新しい保険者への届け出からマイナポータルへの反映まで、通常約10日から最長14日ほどかかります。これは手続き処理の流れ上、やむを得ないものです。また、旧保険者の資格喪失処理と新保険者の取得処理が微妙にずれることで、「資格(無効)」や「資格情報なし」と表示されることがあります。
たとえば、6月に社保加入手続きが行われても、7月中旬までは古い国保の情報のままマイナポータル上に残ることが多く、その間に脱退を行おうとしても証明書類が揃わず進められません。
国保脱退手続きの正しいタイミングと必要書類
国保脱退は自動ではなく、ご自身で14日以内の届出が必要です。脱退のタイミングは〈社会保険加入日の翌日〉が原則です。
必要書類は以下の通りです。
- 社会保険の加入日がわかる「資格情報のお知らせ」または「資格確認書」
- マイナポータルの資格情報画面(スクショ)
- 本人確認書類(マイナンバーカード等)
マイナポータル画面は、保険者名・記号・番号・資格取得日などが表示された部分をスクショして添付することで、書類が届かない場合にも脱退手続きが可能です。
実例:脱退に時間がかかったケースと対応
たとえば、7月7日に社保に加入したAさんは、7月中旬でもマイナポータルに国保の資格情報が残っていました。そのため、窓口で「資格情報のお知らせが届いていないが、マイナポータルのスクショで代替できるか?」と相談し、問題なく国保脱退を受理してもらえました。
このように、書類が届くのを待たずに「電子証明画面+スクショ」で対応すれば、二重払いを回避できます。
脱退手続きはオンラインでも可能に
多くの自治体(例:練馬区・江東区など)では、マイナポータルの「ぴったりサービス」やLoGoフォームを通じてオンラインで国保脱退申請が可能です。
必要書類はスマホで用意・添付でき、資格情報のスクショもそのまま提出できます。オンラインのほうが窓口に行くよりスムーズな場合もあります。
脱退が遅れたら?負担・支払方法はどうなる?
脱退が遅れていると、国保料は資格喪失日の翌月まで請求され続けます。滞納を防ぐには早期対応が不可欠です。
もし二重請求されてしまった場合は、過払い分について還付や調整が可能なケースもあります。自治体の国保窓口に相談の上、適切な手続きを行ってください。
まとめ
・マイナ保険証への反映には最短10日、最大14日程度かかる
・国保脱退は「社会保険加入日の翌日」から14日以内に自分で届出を
・必要書類は、「資格情報のお知らせ」またはマイナポータルのスクショ+本人確認書類
・オンライン申請が対応地域では非常に便利
・脱退が遅れると国保料が請求され続けるので注意が必要
これらの方法を使えば、マイナポータルに資格情報が表示される前でも、きちんと国保脱退手続きを行い、二重払いを防ぐことができます。
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