クレジットカード利用履歴が家族にバレる仕組みとは?家族間トラブルを防ぐために知っておくべきこと

クレジットカード

高齢の家族がクレジットカードを使っていて、気づかないうちに利用履歴が他の家族に知られていた――そんなトラブルが増えています。特に家族間で金銭管理やキャッシュレス決済が関係している場合は注意が必要です。本記事では、カードの利用履歴が第三者に知られる仕組みや、実際に起こり得るケース、対策方法をわかりやすく解説します。

クレジットカードの利用履歴は誰が見られるのか

原則として、クレジットカードの利用履歴は契約者本人しか閲覧できません。三井住友カードでは「Vpass」などのオンライン明細サービスを使って確認しますが、ログインにはIDとパスワードが必要です。複数端末からのログインも技術的には可能であり、本人以外がID・パスワードを知っていれば閲覧できてしまうケースもあります。

また、紙の明細を郵送で受け取る設定にしていると、家族が郵便物を開けてしまうことで履歴が知られるリスクもあります。

PayPayやスマホ決済との連携に要注意

PayPayなどのスマホ決済サービスにクレジットカードを登録すれば、アプリ内でのチャージや支払いがカード経由で行われます。つまり、第三者がスマホにアクセスできれば、カードの登録・利用も理論上は可能です。

今回のように祖母のクレジットカードがPayPayに連携されている場合、同居する家族が祖母のスマホを操作しカードを登録・使用した可能性も否定できません。

家族カードと本会員カードの違い

「家族カード」は本会員の名義で発行され、使用者は別の家族になります。利用明細は本会員に一括で届くため、家族カードの利用は本会員に丸見えです。

しかし今回のように「家族カードを発行していない」場合でも、勝手に本会員カードを使用していれば、利用履歴がバレる理由になります。

祖母のカード利用がバレた理由の可能性

  • ① Vpassのログイン情報が知られていた
    母親が祖母のID・パスワードを知っていた、またはブラウザに保存されていた情報からアクセスした可能性があります。
  • ② スマホにPayPayが登録されていた
    母親がPayPayのアプリを使って、祖母のカードを紐づけてチャージ・買い物した場合、明細には母親の使い道も含まれることになります。
  • ③ 紙の利用明細を確認された
    郵送物をチェックしていたことで、母親がカードの利用内容を知るケースもあります。

不正利用と判断される可能性

本来、他人のカードを無断で使用することは、たとえ家族でも不正利用に該当する可能性があります。クレジットカード会社に事情を説明すれば、対応が必要になるケースもあります。ただし、家族間での私的な合意の有無や、被害届を出すかどうかによって法的対応の有無は変わります。

Vpassのパスワードが漏れていた場合は、早急に変更することをおすすめします。また、PayPayやその他アプリに勝手にカードが登録されている場合は、速やかに連携を解除しましょう。

家族間で金銭管理を巡るトラブルを防ぐには

高齢者と同居している場合、カードやスマホの管理について明確なルールを決めることが重要です。口頭だけでなく、書面やアプリ設定で操作範囲を明確化することで、誤解やトラブルを減らせます。

また、VpassやPayPayには「利用通知機能」があるため、不正な利用を即座に検知するのにも役立ちます。

まとめ

クレジットカードの利用履歴は、基本的には契約者本人しか見られませんが、スマホ決済やログイン情報の漏洩により、家族にバレるリスクは存在します。今回のようなケースでは、母親がVpassの情報にアクセスしたか、PayPayを通じて利用履歴を把握した可能性が高いと考えられます。

トラブルを未然に防ぐためにも、パスワードの管理やアプリの設定確認を行い、信頼できる人以外には情報を共有しないことが大切です。

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