貯蓄型の生命保険(終身保険や養老保険など)は、「満期」や「解約」で返戻金があると聞いても、具体的な仕組みがイメージしづらいものです。この記事では、基本的な用語やタイミング、返戻率の目安を初心者向けに整理します。
貯蓄型生命保険の基本構造
貯蓄型保険は「死亡保障+貯蓄性」を兼ね備えており、死亡しない場合でも満期まで払うと戻りが期待できます。
・保険期間:契約時に決める(例:満期65歳、期間20年など)
・保険料:月々1万円など、契約期間中に支払う金額
満期返戻金の仕組み
満期時に戻るお金は、支払った総額+利息相当分-保険会社の手数料分が合計されたものです。
例:月1万円を20年払いの場合
支払総額:¥12万×20年=240万円
満期返戻金の目安:支払額の70〜110%程度=168〜264万円
返戻率は政策金利や商品設計で変わるため、保険証券の「返戻率」を確認しましょう。
解約返戻金とタイミング
途中で解約する場合は「解約返戻金」が受け取れますが、契約開始直後は返戻率が低く(元本割れすることも)、支払った以上戻らない場合もあります。
例:契約2年後で解約した場合、返戻率は50〜90%程度。長く払い続けた後に解約すると、返戻率が上昇します。
選ぶ際にチェックすべきポイント
- 返戻率:保障目的か貯蓄目的かにより、重視すべき指標が変わります。
- 返戻率の変動:契約後何年で返戻率が100%を超えるか確認する。
- 解約ペナルティ:払い始め〜10年目くらいまでは元本割れリスクが高い。
- 保障と貯蓄のバランス:死亡保障が十分か、貯蓄目的なら定期預金や投資との比較も検討。
保険加入前に確認すべきこと
契約時や説明を受ける際、以下は必ず質問・確認しましょう。
- 満期日はいつか
- 満期返戻率はいくらか
- 中途解約した場合の返戻率曲線(年単位)
- 保険料の払込期間と期間中の保障内容
まとめ:納得して加入するための心得
貯蓄型保険は「保障+貯蓄」の性質を持つ半面、返戻率や利回りは金融商品ほど高くありません。掛け捨て型と比べて元が取れるかどうか、将来のライフプランに応じて冷静に比較することが大切です。
満期・解約のタイミングと返戻率をしっかり確認して、納得した上で加入しましょう。
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