勤務が7・8月だけ週20時間超・月8.8万円超となる場合、9月以降の社保加入義務はどうなるのか、制度上の取り扱いを整理し解説します。
🎯 社会保険加入の基本4要件
51人以上の企業で働く非正規労働者が加入対象となるには、以下の4条件をすべて満たす必要があります[参照]
- 週の所定労働時間が20時間以上
- 月額賃金が88,000円以上(残業手当除く)
- 雇用期間が2ヶ月を超える見込み
- 学生でない
📅 連続2ヶ月以上条件超過で3ヶ月目から加入
契約上の所定労働時間が20時間未満でも、実労働時間が実態として2ヶ月連続で20時間以上となり、今後も20時間以上と見込まれる場合は、3ヶ月目の9月から加入対象になります[参照]
今回のケースでは、7月〜8月に条件を満たしているため、9月から社保加入が必要となります。
⚠️ 9月以降に週20時間/月8.8万円未満でも解約不可?
加入資格は“実態と見込み”に基づくため、9月に勤務時間や賃金が下がっても、加入資格を得た後は継続的に加入が義務となり、年金事務所への資格喪失届が必要になります。
つまり、9月以降も義務加入の状態が続き、条件復帰しない限り外れることは簡単ではありません。
🔁 一時的条件超過による実務的影響
雇用先は7月・8月の実態を受けて9月から保険手続を行い、加入手続きを行う義務があります。
9月以降に勤務条件が下がる場合でも、資格喪失手続を取らない限り、保険料は9月以降も引き続き発生します。
まとめ
7月・8月に週20時間以上・月8.8万円以上で2ヶ月連続となれば、9月からは社保加入義務が生じます。
その後勤務条件が下がっても、資格喪失手続きをしない限り加入は継続されますので、加入後の取り扱いについて雇用主と相談しておくことをおすすめします。
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