マイカーローンを検討中の方にとって、「どの銀行を選べばよいか」「金利タイプは固定と変動のどちらがよいか」は非常に重要な判断要素です。この記事では、年収600万円・50歳の男性が250万円のローンを組む想定で、安心かつお得に借りるためのポイントを詳しく解説します。
ディーラーローンよりも銀行マイカーローンがおすすめな理由
多くの方がまずディーラー(車屋)から提案されるローンを検討しますが、ディーラーローンは金利が4〜9%と高めであることが一般的です。一方、銀行のマイカーローンは1.5〜3.5%程度と低金利で、総返済額に大きな差が出ます。
たとえば、250万円を5年返済で組んだ場合、金利6%のディーラーローンでは利息総額約40万円、金利2%の銀行ローンでは約13万円程度です。このように借入先の選択だけで数十万円の差が生じることもあります。
固定金利と変動金利、今選ぶならどちらが安心?
近年、日本では金利が長らく低水準にとどまっていましたが、今後の金融政策次第では金利が上昇するリスクも視野に入れるべきです。
現在の傾向としては「短期なら変動、長期なら固定」が基本。今回のように5年以内の返済であれば変動でもリスクは限定的ですが、金利の先行きが不安であれば固定金利を選んでおくと安心です。固定金利であれば、返済額が契約時から変わらず、家計管理がしやすくなります。
銀行は「住宅ローン」や「給与振込」のある取引先を優先的に
住宅ローンを既に組んでいる、あるいは給与振込口座として使っている銀行があれば、その銀行からの借り入れを優先的に検討しましょう。というのも、取引実績がある銀行では金利優遇や審査の柔軟化が期待できるためです。
たとえば、三菱UFJ銀行では住宅ローン契約者向けに年0.5%〜の優遇マイカーローンを提供していた実績もあります。ネット銀行(例:住信SBIネット銀行、楽天銀行)も低金利の選択肢として有力です。
審査や手続きで重視すべきポイント
銀行ローンは金利が低い反面、審査が厳しく、融資までに1〜2週間かかる点に注意が必要です。また、車の見積書や印鑑証明などの書類も事前準備が必要になります。
一方、ディーラーローンは車両購入とセットで申し込み可能で、審査も即日〜3日程度で完了します。急ぎで納車したい方には向いている場合もあります。
実際のシミュレーション:年収600万円・50歳・250万円借入の場合
例として、地方銀行A(固定金利2.2%・5年)で借入れた場合。
- 毎月返済:約44,000円
- 総返済額:約2,640,000円
- 利息:約140,000円
これに対し、ディーラーローン(金利6.0%)では、総返済額は約2,900,000円となり、利息差は25万円以上になります。
まとめ:安心・低金利を取るなら銀行マイカーローンを検討すべき
今回のケースでは、住宅ローン取引のある銀行やメガバンク・ネット銀行のマイカーローンを固定金利で組むのが安心かつコストも抑えられる選択肢です。手続きに少し時間はかかるものの、数十万円単位で支払総額を減らせる可能性があります。
一括返済や繰上返済にも対応した商品が多いため、ライフプランに合わせた柔軟な返済計画も立てやすいでしょう。
コメント