65歳を過ぎた後でも可能?年金の受給手続きを忘れた場合の対処法と相談先ガイド

年金

人生の節目やご家族の出来事が重なる中で、公的手続きを忘れてしまうことは誰にでも起こり得ます。特に年金の受給手続きは65歳を迎えるタイミングで重要になりますが、万が一忘れてしまった場合でも慌てずに対応すれば大丈夫です。この記事では、65歳を過ぎてからの年金受給手続きの流れや、相談先、必要な対応について解説します。

65歳を過ぎても年金の請求手続きはできるのか?

結論から言えば、65歳を過ぎても年金の請求は可能です。公的年金(老齢基礎年金など)は、原則として本人の請求があって初めて支給されますが、請求が遅れた場合でも過去5年間は遡って受給することができます。

例えば、満額の国民年金(老齢基礎年金)を受給できる資格がある方が、65歳の誕生日から請求をせずに67歳で手続きした場合、過去2年分(24か月)までの未請求分は一括で受け取ることが可能です。ただし、5年を超える部分については時効により受給できないため、できるだけ早く請求することが大切です。

どこに相談・手続きすればよい?

年金の手続きは、最寄りの年金事務所で行えます。また、お住まいの市区町村の役所の年金課や窓口でも相談を受け付けている場合があります。年金事務所への電話がつながりにくいこともありますが、日本年金機構の相談予約ページからネットで来所予約も可能です。

ネット予約がうまくいかない場合は、役所の窓口に直接出向くのも一つの方法です。身分証明書、年金手帳、基礎年金番号がわかる書類を持参するとスムーズです。

請求に必要な書類は?

年金請求時には、以下のような書類が必要になります。

  • 年金請求書(年金事務所または役所で入手)
  • 本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)
  • 年金手帳や基礎年金番号通知書
  • 通帳など、振込先口座情報が確認できるもの
  • 印鑑(認印で可)

その他、状況に応じて追加書類を求められることがありますので、事前に確認するのがおすすめです。

寡婦の場合の注意点

現在、遺族厚生年金を受給されているとのことですが、自身の老齢基礎年金と遺族厚生年金は併給できます。ただし、老齢厚生年金と遺族厚生年金の組み合わせは調整が入るため、該当するかどうかを年金事務所に確認しましょう。

また、寡婦加算や経過的寡婦加算など、年齢や婚姻状況に応じた加算制度もあるため、損をしないように制度を活用しましょう。

手続きの遅れによる不利益はある?

年金請求が遅れたからといって罰則やペナルティはありません。ただし、請求が遅れることで受け取れる年金が時効で消滅してしまう期間が発生する可能性があるため、気づいた時点ですぐに動くことが肝心です。

年金機構は「知らなかった」や「うっかり忘れていた」という理由でも丁寧に対応してくれますので、不安を感じずに相談してみましょう。

まとめ:65歳を過ぎても諦めないで!早めの相談と手続きがカギ

年金受給の手続きを忘れてしまっても、落ち着いて対応すれば取り戻せる部分もあります。まずは最寄りの年金事務所または役所の年金担当窓口で、現在の状況を説明し、必要書類をそろえて請求の準備を進めましょう。

公的制度は知っているかどうかで受け取れる金額や選択肢が大きく変わるため、わからない点は専門家に相談しながら進めていくことが大切です。

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