終身保険に加入していると、ライフステージの変化に伴って「今の保障額は多すぎるかもしれない」と感じることがあります。特に毎月の保険料が負担に感じるようになると、保障額の見直しを検討する方も少なくありません。この記事では、オリックス生命を例に、終身保険の保障額を減額する方法や注意点について詳しく解説します。
終身保険の保障額は減額できる?
終身保険は基本的に契約後も保障額の減額が可能です。ただし、保険会社ごとのルールや最低保障額の制限があります。オリックス生命の場合も、契約内容や商品によって減額可能かどうかが異なります。
たとえば、500万円の死亡保障を200万円や300万円に減額したい場合、保険会社に「減額請求」を行うことで対応可能なケースがありますが、その際には保険料や解約返戻金に影響が出る可能性があります。
減額した場合のメリットとデメリット
メリット: 保険料が軽減され、家計の見直しにつながります。また、保障を必要最小限に抑えることで無駄な支出を削減できます。
デメリット: 減額すると将来的に必要な保障が不足するリスクがあります。さらに、減額部分に対しては解約返戻金が発生し、これを受け取ると課税対象になることもあるため注意が必要です。
一度解約すると損をするのか?
終身保険を解約する場合、多くは契約当初の数年間は解約返戻金が低く、「元本割れ」になることが一般的です。そのため、解約=損になるケースが多く、単純な解約ではなく「減額」という手段が選ばれるのはこのためです。
例えば10年経過後であれば解約返戻金が保険料総額に近づくことがありますが、それでも金融商品の利回りと比較すると不利なことが多いため、慎重な判断が求められます。
減額の手続き方法と必要な書類
減額を希望する場合、以下の流れで手続きが行われます。
- コールセンターまたはマイページで減額希望の連絡
- 減額申請書の取り寄せまたはダウンロード
- 本人確認書類とともに郵送
- 保険会社による審査・手続き完了後に新たな保障額で保険証券が再発行
詳細はオリックス生命の公式サイトで確認しましょう。
見直しの前に必ずしておくべきこと
減額や解約を行う前に、以下のポイントをチェックしておきましょう。
- 現在の契約内容と保障の範囲
- 減額後の保険料と保障額
- 家族構成やライフプランの変化
- 他に加入している保険との重複や不足
また、FP(ファイナンシャルプランナー)や保険ショップなどで無料相談を受けるのもおすすめです。第三者の視点からのアドバイスが客観的判断に役立ちます。
まとめ:減額は有効な選択肢。ただし慎重に判断を
終身保険の保障額を500万円から200万円または300万円に減額することは可能ですが、その影響を十分に理解した上で行動することが重要です。保険は長期にわたる契約であるため、目先の保険料だけで判断せず、将来のニーズとのバランスを取りながら見直しましょう。
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