社会保険に加入して月収10万円でも年金は厚生年金扱い?仕組みをわかりやすく解説

社会保険

社会保険に加入していると、収入に関わらず年金や健康保険の仕組みが少し複雑に感じることがあります。特に「厚生年金を支払っているのに金額が少ない」と感じる方は多いですが、実はしっかり制度が適用されているケースがほとんどです。

厚生年金と国民年金の違いとは?

日本の公的年金制度は2階建て構造になっており、国民年金(基礎年金)が1階、厚生年金が2階にあたります。会社員やアルバイトで社会保険に加入していれば、国民年金に加えて厚生年金にも自動的に加入していることになります。

つまり、厚生年金を払っている=国民年金も含まれているという構造です。2重に払っているわけではないので安心してください。

月収10万円で年金1万円程度は適正?

厚生年金の保険料は、収入に応じて決まる「標準報酬月額」に基づいて計算されます。たとえば月収10万円程度の場合、標準報酬月額88,000円が適用され、自己負担の年金額は約9,000〜10,000円程度となります。

一方、国民年金は定額制で2024年度は月額約16,980円。そのため、厚生年金の方が安く見えるのは「収入連動型」のためです。

厚生年金に加入していると将来の年金はどうなる?

厚生年金に加入していれば、将来受け取る年金額も厚生年金分が加算されるため、国民年金よりも受給額は多くなります。収入が少なくても加入期間が長ければ受給額も安定して増えます。

また、会社が保険料の半分を負担してくれているのも厚生年金のメリット。自営業やフリーターで国民年金のみの場合に比べて、コストパフォーマンスが高い制度です。

厚生年金と健康保険はセットで加入

社会保険に加入しているということは、健康保険と厚生年金保険に同時加入しているということです。これは法律上の義務で、週20時間以上・月額88,000円以上稼いでいる場合には加入対象になります。

逆に、アルバイトで週20時間未満、勤務期間が短いなどの条件では、社会保険の加入対象外となる可能性があります。この場合は自分で国民年金と国保に加入する必要があります。

まとめ:少額でも厚生年金に入っていれば安心

月収が10万円ほどでも、社会保険に加入していればしっかりと厚生年金が適用されています。そしてその厚生年金には国民年金相当分も含まれているので、「安いから損」ではなく「効率よく年金を積み立てている」状態です。

会社員やアルバイトで社会保険に加入している場合は、将来的な年金の受取にもプラスになりますので、今後も安心して働き続けるための基盤と考えてよいでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました