デビットカードでの返品処理後に、再び引き落としが発生して困ったという経験をお持ちの方もいるかもしれません。特に、即時返金されたのに後日再度引き落とされた場合は、混乱してしまうのも無理はありません。この記事では、そうした状況がなぜ起こるのか、どのように対応すればよいのかをわかりやすく解説します。
デビットカードの決済と返品の流れ
デビットカードは、商品購入時に即座に口座から引き落とされる仕組みです。通常のクレジットカードと異なり、後払いではなく即時決済であるため、処理のタイミングに細心の注意が必要です。
返品時には、店舗が「取消処理(オーソリキャンセル)」または「返金処理(売上処理後の払い戻し)」のいずれかを実行します。前者は未確定の取引を無効にする方法で、後者は既に確定した取引に対して新たに返金処理を行う方法です。
なぜ再度引き落とされることがあるのか
今回のようなケースで多いのが「キャンセル情報が銀行に正しく伝達されていない」状態です。店舗側が取消処理や返金を行ったつもりでも、その情報がカード会社や銀行に反映されるまでに時間がかかることがあります。
特にデビットカードでは、オーソリ(与信)→仮引き落とし→売上確定というステップがあります。キャンセル処理が「仮引き落とし段階」ではうまく機能しても、店舗がそのまま「売上確定処理」をしてしまうと、再び引き落とされてしまうケースがあるのです。
住信SBIネット銀行の対応と制約
住信SBIネット銀行では、加盟店からの正式なキャンセルデータ(取消電文)が届かない限り、自動的に返金処理を行いません。これはセキュリティと運用のルールに基づく対応です。
そのため、銀行に返金を求めるには、店舗が「売上キャンセル」の正式な手続きを完了していることが前提となり、利用者がその証拠(控えや返金伝票)を持って銀行側に連絡を入れる必要があります。
対処法:何をどうすればよいか
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① 店舗側で売上キャンセルが完了している証拠をもらう
レシート、返金控え、レジデータのスクリーンショットなどが有効です。 -
② 銀行側にその証拠をもとに再度問い合わせる
「店舗から売上キャンセル処理済みであることが確認できた」旨を伝え、返金の対応を依頼しましょう。 -
③ 返金が確認できるまで通帳・アプリで状況を追う
デビットカードは即時処理な分、処理進捗の確認もリアルタイムで行えます。
返金されるまでの目安と注意点
売上キャンセル処理がきちんと行われていれば、多くの場合は数日~1週間程度で返金されます。ただし、処理ルートや加盟店の契約状況によっては、最大で2週間以上かかるケースもあります。
「自動的に返金されるだろう」と放置するのではなく、銀行と加盟店の両方に確認を取り続けることが重要です。
まとめ:焦らず証拠を揃え、丁寧に問い合わせを
デビットカードの決済や返金は、迅速かつ便利な反面、処理のズレやシステム連携の遅れが原因で混乱が起きやすい面もあります。今回のように、返金されたのに再引き落としがあった場合は、「店舗でのキャンセル処理の確認」と「銀行への再問い合わせ」が解決のカギです。
証拠となるレシートや控えをしっかり保管し、冷静に対応を進めれば、多くのケースで正しく返金されますので、安心して対応してください。
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