クレジットカード会社の代表格「アメリカン・エキスプレス(アメックス)」と、日本の大手銀行「りそな銀行」に系列的なつながりはあるのか——そう疑問に思ったことのある方も多いのではないでしょうか。この記事では、両社の資本関係や業務提携、決済面での関係性についてわかりやすく整理します。
アメリカン・エキスプレスとは?
アメリカン・エキスプレス(American Express)は、アメリカに本社を置く国際的な金融サービス企業です。クレジットカード・トラベラーズチェック・旅行関連サービスなどを提供し、日本では「アメックス」の略称で親しまれています。
アメックスは基本的に独立資本の外資系企業で、日本法人(アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc.)も独立して運営されています。
りそな銀行の企業背景と系列関係
りそな銀行は「りそなホールディングス」傘下の都市銀行で、みずほ・三菱UFJ・三井住友に続く中堅メガバンクグループに位置づけられます。関西を中心に全国展開し、信託業務や住宅ローンにも強みがあります。
その運営母体である「りそなホールディングス」は、日本の銀行グループであり、外資との資本関係は基本的に存在しません。
アメックスとりそな銀行は資本・系列関係がある?
結論として、アメックスとりそな銀行には「資本関係」や「系列的つながり」は一切ありません。アメックスは外資系の独立クレジットカード会社であり、りそな銀行は日本国内資本の独立した銀行グループです。
両社が同一グループに属しているわけではなく、出資・子会社関係も存在しません。
提携・利用面での関係性はある?
ただし、系列ではないものの、「業務提携」や「決済連携」という意味では接点があります。
たとえば、りそな銀行の口座をアメックスのクレジットカードの引き落とし口座として設定することが可能です。また、アメックスでの支払いをりそな銀行の口座からオートチャージするなど、支払いや引き落としの連携は問題なく行えます。
また、りそな銀行が発行するクレジットカードの中には、「JCB」や「VISA」など他ブランドの提携カードが多く、アメックス発行のプロパーカードとの発行元は別物となります。
混同しやすい他のケースにも注意
他の金融機関との提携例(例:セゾンカードのアメックスブランドなど)では、銀行・信販会社・国際ブランドが混在する場合があり、「りそな=アメックス系列」という誤解が生じるケースもあります。
たとえば、「セゾンアメックスカード」はクレディセゾンが発行し、国際ブランドとしてアメックスを使っているだけで、アメックス社本体とは別です。同様に、りそな銀行がアメックスブランドのカードを発行しているわけではありません。
まとめ:アメックスとりそな銀行は系列ではないが、連携は可能
アメックスとりそな銀行は、資本的にも組織的にもまったくの別企業であり、系列関係ではありません。ただし、クレジットカードの引き落としや銀行口座連携といった実務面では問題なく連携可能です。
混同を避けるためには、カードの「発行会社」と「国際ブランド」「引き落とし口座」の3つを分けて理解することが大切です。正しい知識をもとに、安心して金融サービスを利用しましょう。
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